今週のドル円はどう動く?
投資情報会社・フィスコが12月22日~12月26日のドル円相場の見通しを解説する。
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今週のドル円は下げ渋りか。米重要経済指標の悪化が目立ち、景気減速懸念は払しょくされていない。今週発表の7-9月期国内総生産(GDP)も伸びの鈍化が予想され、不透明感を深める可能性があろう。米連邦準備制度理事会(FRB)は来年1月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利下げに踏み切るとの見方が根強い。経済指標を手がかりとしたリスク回避的な米ドル売り・円買いが強まる場面がありそうだ。
一方、日本銀行は引き締め的な政策スタンスを維持するが、市場での織り込みが早く、リスク回避に絡んだ円買いは抑制されそうだ。日本の財政悪化に対する懸念は消えていないこと、日銀による早期追加利上げに対する懐疑的な見方は少なくないことから、日米金利差の段階的な縮小を想定した円買い圧力がすみやかに高まる可能性は低いとみられる。
【米・7-9月期GDP】(23日発表予定)
23日発表の米7-9月期GDPは前期比年率+3.2%と、4-6月期の+3.8%との比較で成長率の鈍化が予想される。景気減速懸念が強まれば、米緩和観測によりドル売り要因に。
【植田日銀総裁講演】(25日予定)
25日に日本銀行植田総裁が講演を行う予定。日銀は経済活動をしっかりとサポートしていく意向を伝えているが、講演で2026年も利上げを行う可能性について言及した場合は円買い要因に。
