宅配弁当に「頼りすぎてはいけない」理由
自宅での食生活の助けになる宅配弁当についても、小谷氏は「頼りすぎてはいけない」と言う。
「宅配弁当は栄養バランスが取れているようですが、好きではないメニューを残し、結局偏食になる人が少なくない。また、ひとりで食べ切れずに何日も前の弁当が冷蔵庫に残っていることが多々あります。味付けも塩分控えめで物足りないと感じる人も多い。パックご飯だけ準備しておかずは自分で考えてスーパーで調達するようにすれば、頭も足も使うのでよほど健康的です」
部屋の使い方にも気を配りたい。小谷氏がNG行為として挙げるのが、ベッドや布団の上で生活を完結させてしまうことだ。
「せめて食べる場所と寝る場所を分けないと、テレビを見るのもご飯を食べるのもベッドの上ですべて完結するようになり、手が届く範囲に物が溢れかえってゴミ屋敷化しやすい。特に注意したいのがテーブル。大きなテーブルはもう使わないからと処分した結果、寝食の場所が同じになってしまったケースをよく見ました」
地獄の入り口となるNG習慣を頭に入れて、ひとりの生活に備えたい。
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※週刊ポスト2026年1月2・9日号