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《池上彰氏・佐藤優氏が2026年の世界を予測》トランプ政権の大転換 中露への内政不干渉で習近平・プーチンと棲み分け 「トランプ流モンロー主義」が鮮明に

次期大統領にはバンス副大統領が

池上:共和党には冷戦期からソ連・ロシアに不信感を抱く勢力がいて、ここまで譲歩することに動揺も広がりそうです。

佐藤:しかも中国も全く批判しておらず、「権威主義国」という言葉すら使っていません。大幅に中国シフトして、習近平、プーチンとトランプで世界を棲み分ける方向を明確に示したと言える。池上さん、これはバンス副大統領の考え方です。次期大統領選に向けバンスを後継者と決めたという宣言ではないですか。

池上:確かに、ルビオ国務長官はややウクライナ寄りですからね。

佐藤:大転換を表わす表現として、文書では「アトラスのようにアメリカがすべての世界秩序を支える時代が終わった」とも書いています。アトラスとは、ギリシャ神話で天空を支える巨人神。つまり超大国アメリカの時代を終わらせると宣言したのです。

池上:地球を持ち上げるブロンズのアトラス像なら、トランプが住むマンハッタンにあります。

佐藤:象徴的ですよね。トランプはウクライナ戦争における敗北を単なる戦術的敗北とは考えず、戦略的に捉えたわけで、大した政治家ですよ。その文脈で考えれば、最近の日米間で起きた現象も偶然ではないと分かります。

 * * *
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【プロフィール】
池上彰(いけがみ・あきら)/1950年長野県生まれ。ジャーナリスト。慶應義塾大学経済学部卒業後、1973年NHK入局。1994年から『週刊こどもニュース』のお父さん役を11年務め、2005年よりフリージャーナリストとして活動。名城大学教授、東京科学大学特命教授。著書に『池上彰の世界の見方 ロシア』『知らないと恥をかく世界の大問題16 トランプの“首領モンロー主義時代”』『米中対立 日本はこうなる』など。

佐藤優(さとう・まさる)/1960年、東京都生まれ。元外交官、作家。同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在露日本国大使館などを経て外務省国際情報局に勤務。現在は作家として活動。主著に『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』、近著に『佐藤優の特別講義 戦争と有事 ウクライナ戦争、ガザ戦争、台湾危機の深層』『第三次世界大戦を阻止するのはトランプしかいない』など。

※週刊ポスト2026年1月16・23日号

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