施設見学でどこを見ておくべきか(イメージ)
24時間体制の医療ケアや介護が必要となった時、待ったなしの決断を迫られるのが「老人ホーム」への入居だ。だが選び方を間違えたら、穏やかに過ごせたはずの余生が暗転するケースも珍しくない。入居後に後悔しないためには、見学時に「見るべきポイント」は数多い。実際に訪れた際、まず目に入るのが建物周りだ。
廊下など共用部の壁に貼られた掲示物にも注目
老人ホーム業界に30年以上携わり、自身も施設長などを務めた老人ホームコンサルタント、小嶋勝利氏はこう話す。
「設備の新しさや豪華さに目を取られがちですが、清掃が徹底されているかを見るべきです。駐車場などにゴミが落ちていないか、植栽が手入れされているか、人目に付くところに職員用の喫煙所がないかなど、運営側の意識の高さを測る目安になります」(小嶋氏)
玄関やリビングなどの共用部は「明るさに注目」と、老人ホームアドバイザーの伊藤直剛氏(N-TAKE代表取締役社長)は言う。
「共用部が散らかっているのは論外ですが、それらの照明が薄暗い施設は要注意。節電名目だとしても、『入居者は極力、部屋で過ごしてほしい』という意図の表われでもあり、管理的な運営が行なわれている可能性を示唆しているからです」
廊下など共用部の壁に貼られた掲示物からもわかることがある。
「顔写真入りの職員一覧が貼り出されている施設は、看護師や介護職が何人いるのかわかって安心感があり、スタッフの責任感や透明性を高める努力をしていると言えます。一方、掲示物が少なく乱雑な施設は、人員不足などで余裕がない状態と見ることができます」(同前)
