領収書の宛名が書けないのはまだ理解できるが、その後の対応に疑問(イメージ)
世はセルフ時代。コンビニやスーパーでのセルフレジは珍しくなくなったし、飲食店ではセルフオーダーのみならず、セルフ会計システムを設置するところも増えてきた。セルフにとどまらず、コミュニケーションがオンラインで完結し、合理性が追求される時代だが、さまざまな現場で「スタッフのスキル低下を感じるようになった」という声も上がっている――。いったいどういうことか。
困惑したまま調べようともしない
先日、勤務先の最寄りの書店で、業務の参考にするための書籍を購入したAさん(金融関係/40代女性)。会計時に驚いたことがあった。
「私は本を書店で買ったら、必ずその書店のカバーをかけてもらうのですが、20代か30代ぐらいの女性の店員さんはそのカバーをかけるのに四苦八苦。きれいに折ることができず、2枚ほど無駄にしていて、見るに見かねて『適当でいいから』と言ってしまいました。今は本にカバーをかける人も少ないのかもしれませんし、私もいつも本はネットで買うので、久しぶりにカバーをかけてもらったのですが、昔はどの書店でも、ほぼノールックでシャッシャッときれいに折ってカバーをかけてくれていたような……」(Aさん)
カバーをかけるのに時間がかかり、後ろに待機列ができていないか気が気でなかったというAさんだが、さらなる事件が待ち受けていた。領収書の宛名問題だ。PCやスマートフォンなどといった機器が発達したこともあり、手書きをする機会が激減しているとはいえ、特に領収書をもらう現場では、手書きがまだまだ求められる。
「経費で精算するため、領収書をもらう必要がありました。店員さんに宛名をどうするかときかれたので、社名を書いてもらったときのこと。私の勤めている会社は割と有名ですし、そんなに難しい社名ではないので、口頭で◯◯と書いてください、とお願いすると、キョトンとするんです。どんな漢字かというので、簡単な単語を例にとって、◯◯の◯で…と説明したのですが、それもさっぱり伝わらない。結局こちらが書いてそれを転記してもらいましたが、それも危なっかしかったです」(同前)
Aさんによれば、「領収書の宛名が書けない問題」はこれまでにも何度か遭遇している。ただ、「書けないと思ってからの店員の言動」が気になったという。
「私に書いてほしいというわけでもなく、スマホがあるのにそれで調べるわけでもない。近くのスタッフに聞くわけでもない。ただただ困惑、というのが……。何か問題にぶつかったときに、どうしたらいいかわからないという感じでした。間違い防止のため、こちらがメモに書いて転記してもらうというのはどの店でもよくある話なので、そのスタッフさんがまだそういう教育を受けてないのかなあとは思いましたが」(同前)
