専用ソフトはまだまだ少ない
神奈川県に住む自営業のBさん(40代男性)は昨年12月、たまたま立ち寄った家電量販店でスイッチ2本体が販売されているのを発見し、その場で購入したという。
「ゲームは基本的にプレステ5で遊んでいて、スイッチは持ってなかったんです。なので、スイッチ2も最初はあまりほしいとは思っていなかったんですが、たまたま売っているのを見かけて、衝動的に購入しました」(Bさん)
そんなBさんだが、スイッチ2を購入したはいいものの、ほとんど触っていないという。
「基本的にプレステ5でプレイできるゲームはプレステ5版を買うので、スイッチ2は“スイッチ2でしかプレイできないゲーム”をプレイするつもりだったんですよ。でも、現在発売されているスイッチ2専用のゲームソフトの中に、自分がプレイしたいゲームがほとんどないんですよね……。スイッチ2はどちらかといえばファミリー向けのハードということもあり、専用ソフトも複数人で楽しむパーティー系のゲームが多い。私は完全に1人でプレイする派なので、パーティー系のゲームはまったく遊ばない。結局プレステ5でゲームを楽しんでいます(苦笑)」
任天堂から発売されるゲームソフトは、任天堂のハードでしかプレイできないのが基本だ。マリオシリーズ、ポケモンシリーズ、ゼルダの伝説シリーズなどをプレイにするのは、任天堂のハードが必要であり、それが任天堂のハードの強みでもある。一方、任天堂以外のゲームメーカーのゲームソフトの場合、PlayStation5やスイッチ2、PCなど、複数のプラットフォームで販売されることも多い。
「プレステ5には“トロフィー”という機能があって、ゲーム内にさまざまな目標が設定されていてそれを達成するのもひとつの楽しみなんですが、スイッチ2にはその機能がない。だからこそ、プレステ5とスイッチ2の両方で発売されているソフトであれば、プレステ5でプレイする。スイッチ2では“スイッチ2でしかプレイできないソフト”を楽しみたいけど、そういったソフトのラインナップがまだ、あまり充実していない。私のようなソロゲーマーにとってみれば、今の時点ではまだスイッチ2は必要なかったのかもしれないですね」(Bさん)
必ずしも購入者全員が大満足というわけではないようだが、今後はどうなっていくのか。前出の藤井氏はこう分析する。
「ソフトが充実していないにも関わらず、本体の売上が好調だということは、既存のスイッチユーザーのスイッチ2への移行は順調だといえます。そのうえで、スイッチ2専用ソフトが今後どんどん登場していくわけであり、まだまだ本体の販売台数が伸びていく可能性も高い。物価高の影響で値上げがあれば、需要の鈍化は避けられないでしょうが、それでもまだまだ販売は好調に維持できていけると思います」
より多くのユーザーがプレイできる状況が整ってきたスイッチ2。今後、ユーザーの満足度を本格的に高めていくことになるか。