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医心伝身プラス 名医からのアドバイス

「背中の痛み」は体からの重要なサイン、近年増加している帯状疱疹にも注意が必要 原因が特定できない場合は“痛みの緩和”に特化した治療の選択肢も【専門医が解説】

「神経ブロック」「トリガーポイント注射」という選択肢

 その他、慢性的に背中が痛む胃腸の病気があります。空腹時や食後に痛む場合は胃・十二指腸潰瘍の可能性があります。また、高熱を伴い背中から腰に掛けて痛みが出る腎盂(じんう)腎炎が疑われますが、鈍い痛みだけの場合もあり発見が遅れることもあるので注意が必要です。あるいは、子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科疾患が背中の痛みとして現われることもあります。不正出血があれば婦人科を受診して指摘されますが、総合診療科で病気が見つかることもあります。

 検査をしても原因が特定できない、あるいは慢性的な痛みが残ってしまった場合は、ペインクリニックでの治療が有効です。痛みの周辺にある神経への局所麻酔で痛みを軽減させる「神経ブロック」や、凝り固まった筋肉をほぐして痛みをやわらげる「トリガーポイント注射」など、痛みの緩和に特化した治療の選択肢があります。

 背中の痛みは、体からの重要なサインです。成人の多くが経験する症状ですが、背中は自分では確認しにくい部位でもあります。「よくあること」と放置せず、体からの声に耳を傾けることが、命と健康を守る第一歩となります。

■前編記事から読む:「“単なる筋肉痛”と決めつけてはいけない」ぎっくり腰・椎間板ヘルニアから大動脈解離・がんの骨転移まで、「背中の痛みを引き起こす疾患」と注意すべき危険信号【専門医が解説】

「背中の痛みは、体からの重要なサインです」と語る高木教授

「背中の痛みは、体からの重要なサインです」と語る高木教授

【プロフィール】
高木元(たかぎ・げん)/日本医科大学総合医療・健康科学分野大学院教授、総合診療科部長、東洋医学科部長、老年内科部長、高気圧酸素治療室室長。1993年日本医科大学卒業後、米国アレゲニー大学研究員、ペンシルバニア州立大学研究員、ニュージャージー医科歯科大学インストラクター、日本医科大学循環器内科准教授などを経て、2024年同大学総合医療・健康科学分野大学院教授に就任。医学研究における温故知新の実践を目標としている。

取材・文/岩城レイ子

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