なごちょう氏は株を買う前に最終の“割安度”を確認するという(写真:イメージマート)
50万円を元手に学生時代から株式投資を始め、株式資産を400倍の2億円超に増やした兼業投資家・名古屋の長期投資家(なごちょう)氏。自身のルールに合格した「長期的に成長する可能性が高い」有望な銘柄を見つけたら、株を買う前に最終の“割安度”を確認し、自ら決めた売買ルールで購入するという。
それはどんなルールなのか。同氏が自身の投資手法を執筆した話題の新刊『2億稼げる なごちょう式 低リスク超分散株投資』(高橋書店)より一部抜粋・再構成して紹介する。
* * *
企業のIR情報のページに公開されている3つの資料「決算短信・貸借対照表」「有価証券報告書」「決算説明会資料」を確認したあと、「株探」や「四季報オンライン」などの財務データサイトで過去10年以上の業績と自己資本の推移をチェックします。
ここまでのさまざまな条件をクリアした銘柄は、「長期的に成長する可能性が高い」といえます。最後に本来の企業価値に対して現状の株価が充分に安いかを確認します。具体的には以下の2点です。
【最終の割安度確認】
・PER(株価収益率)が10倍以下:利益に対して株価が割安
・PBR(株価純資産倍率)が1倍以下:企業の保有資産に比べて株価が割安
ただし、特別損失が出たなど、一時的なトラブルで利益が減っているだけの場合は、その影響を除いて判断します。
私はテクニカル分析をほぼ重要視していないので、あまりタイミングは考えません。
PERとPBRの基準が高く、今は買えないなと思うときは「買いたい株」として、リストに企業名・証券コード、現在の株価、今のスクリーニングの結果、魅力に思ったポイント、自分が「買ってもいい」と思う価格、次の決算日を書いておきます。私はメモ代わりにヤフーファイナンスでブックマークします。
購入するときは5:3:2の割合で買う
長期投資前提とはいえ、買った直後に値下がりすると、精神衛生上良くありません。含み損を出した株を持つと、気になって冷静な判断ができなくなります。購入する場合は分割して買うことにしています。なぜなら、何らかの要因で株価が下がり続けている途中だと、そのまま下げ止まらないおそれもあるからです。
今は次のようなルールで購入しています。
【なごちょう式売買ルール】
(1)PER10倍以下、PBR1倍以下を確認。満たさない場合は「買いたい株リスト」に保存
(2)最初に予算の5割ぶんを購入する
(3)株価が購入時から10%下がったら、予算の3割ぶんを買い増し。上がったときは買い増ししない
(4)さらに株価が10%下がったら、予算の2割ぶんを買い増し
(5)予算の100%買ったうえで、さらに10%下がった(最初の購入時から30%以上下がった)場合は損切りを検討
もし、(2)の段階で購入した後に株価が上がってしまったら、追加購入はしません。資産が増えてからも、この5:3:2のルールを徹底しています。
資産がまだ少なく、一度に100株を購入するのが心配な方は未単元株のサービスを利用して、分割購入するのがおすすめです。
* * *
こうした売買ルールを徹底しているなごちょう氏がいま注目しているのは、どのような銘柄なのか。関連記事『《元手50万円→資産2億円超のなごちょう氏が厳選した大化け期待3銘柄》世界トップシェアの半導体化学メーカーなど、話題の割安株投資家が「期待が膨らむ材料」を詳細解説』で詳しく紹介している。
※名古屋の長期投資家・著『2億稼げる なごちょう式 低リスク超分散株投資』(高橋書店)を元に一部抜粋して再構成
【プロフィール】
名古屋の長期投資家(なごちょう)/学生時代の1995年12月から株式投資を開始。インカムゲインと配当の成長が期待できる割安株への長期投資が基本。投資銘柄の割安さが解消されるまで持ち続けるスタイルで、2026年1月現在、200銘柄以上を保有するという超分散投資。現在の株式資産は2億円超(2026年1月時点)。2025年の年間配当金合計は500万円を超えた。名証(名古屋証券取引所)上場銘柄を好み、年間に10社前後の株主総会に参加する。2025年11月に出版した初の著書『2億稼げる なごちょう式 低リスク超分散株投資』(高橋書店)が好評で2万3000部を突破。
Xアカウント:@Nagoya_Tyouki
