初代クラウンがデビューし、そのクラウンをベースに派生車両『マスターライン』という商用車のモデルが登場
プレミアムセグメントのクラウン・エステート。その安定感のあるリアスタイルはSUVということもあり存在感抜群
5名乗車時でもスクエアで使いやすいラゲッジルームを実現している
リアシートの背もたれを倒せばフラットな床が出現し、その奥行きは約2m。長物を含めアイデア次第でかなりの荷物を積み込んでリゾートなどへドライブ
クロスオーバーSUVに漂う「和の渋み」
さてエステートとかステーションワゴンとか、ここまででも色々と呼び方が出てきましたが、少し「ワゴン」の呼び方について整理しましょう。
「ワゴン」と呼んですんなりとイメージが浮かぶのは、ひょっとすると日本ぐらいかもしれません。“ボディの後方に大きな車室内容量を持つ”という最大の特徴を持つ車でありながら、国や地域、そしてメーカー固有の呼び名などがあるのです。
まず「ステーションワゴン(Station Wagon)」ですがアメリカに起源があります。駅とホテルなどを結ぶ荷馬車に由来する呼び方です。
次に「エステート」は主にイギリスで使われている呼び名。広大な領地(Estate)で使われる実用車に由来します。そのニュアンスは“実用性+上品さ”、さらに“英国紳士的イメージ”という感じ。クラウンが「エステート」を名乗るのは、この辺にも理由がありそうです。
最近、目にすることが増えたイギリス起源の「シューティングブレーク(Shooting Brake)」。これは“狩猟用具(銃=Shooting)を運ぶ馬車(Brake)”で、現在ではクーペとワゴンの融合によるスタイルも特徴。
フランスで使用される「ブレーク(Break)」はもともと「馬を“調教(ブレーク)”するための頑丈な馬車」という説が有力。最近までプジョーが使用。ただ現在は「SW」という呼び方に変わりました。この「SW」は「Station Wagon/Sport Wagon」という意味があり、ヨーロッパ全域で使われます。
またオペルの「スポーツツアラー(Sports Tourer)」という呼び名もあります。
さらにメーカー別で見てみるとフォルクスワーゲンでは“派生型とかバリエーション”という意味を持つ「ヴァリアント」が使われています。
アウディの「アヴァント(Avant)」はブランド独自のネーミング。これはフランス語由来で「前へ/先進的」という意味があります。
次にBMWの1970年代から「ツーリング(Touring)」。これは“長距離移動・グランドツアラー”という意味合いで名付けられています。
一方、日本ではよく使われている「ワゴン」ですが、欧米から見れば「荷物を運ぶ」とか「実用本位」とか、どちらかと言えば地味な印象があるそうです。そんなイメージを払拭するために、いろいろな呼び名を用意したとも言えます。その多くが長い休日を彩り豊かにする存在と言った思いが込められていて、とてもゆとりを感じさせる乗り物として捉えられているわけです。



