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《年金をどう受け取るのが正解か?》受給額が増える繰り下げ受給の「損益分岐点」は“受給開始から約12年” 国民年金・厚生年金のどちらか一方を繰り下げる選択肢も

損をしないための年金の受け取り方とは(イメージ)

損をしないための年金の受け取り方とは(イメージ)

「年金」は、老後の暮らしの命綱。だが、この物価高において、「年金だけで生活できるのか」と不安を抱える人は多いだろう。たしかに、何も考えずただ受給するだけでは“大損”の可能性もある。年金をどう受け取るのが正解なのか、専門家に話を聞いた。【60歳からの年金「もらい方・増やし方・使い方」・第1回】

 1月23日の厚生労働省の発表によれば、4月以降の年金額は国民年金が1.9%、厚生年金が2%、前年度より引き上げられる。だが、これは実質的には“引き下げ”だ。「年金博士」こと社会保険労務士の北村庄吾さんが警鐘を鳴らす。

「公的年金の引き上げ率に対し、2025年の消費者物価指数(生鮮食品含む総合指数)の平均は前年比3.2%。つまり、物価高に年金額の引き上げ率が追いついていないのです。目先の金額だけ増えたように見えても物価高には太刀打ちできず、老後不安は増すばかりです。だからこそ、将来的な、またはいま受け取っている年金を『どうやって増やすか』を、真剣に考えるべきなのです」

何歳で受け取るのが「正解」なのか

 年金を増やす方法として代表的なのは、受給開始を遅らせる「繰り下げ」だ。原則65才の受給を1か月遅らせるごとに0.7%ずつ増額され、最大の75才まで遅らせると、184%に増える。繰り下げは1年からなので、最低でも8.4%は増やせることになる。

 だが、最大限繰り下げるのはむしろ損になりかねない。繰り下げ中に亡くなれば1円も受け取れず、体の自由がきかなくなれば、せっかく年金を増やしても意味がなくなってしまう。

 何才で受け取るのが「正解」なのか。基本的には平均寿命から試算できる。『東大卒のファイナンシャル・プランナーが教える 届け出だけでもらえるお金大全』の著者でファイナンシャルプランナーの服部貞昭さんが解説する。

「女性の場合、67~72才で受給を始めるなら、平均寿命である87才まで生きるとした場合、受け取る総額に大きな差はありません。67才から受け取り始めても受給期間に差がつくため、72才まで遅らせたときと総額は大して変わらなくなるのです。

 一方、男性は66~69才までは平均寿命の81才までに受け取る総額はほぼ同じで、平均寿命で亡くなると仮定するなら70才以降まで繰り下げると損になります」

 年金を前倒しで受け取る「繰り上げ」は、1か月早めるごとに0.4%ずつ減額されるものの、受給期間が長くなることで総額は意外と増えやすい。

次のページ:【図解】繰り下げ受給額は「+約12年」で得になる

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