兄弟車の三菱「デリカミニ」がアウトドアテイストを感じさせるデザインに対して「ルークス」はクリーンで都会的な風味が効いたデザイン。そして「かどまる四角」というデザインのコンセプトが伝わるエクステリアが特徴
2011年6月1日、日産と三菱自動車の合弁会社(資本構成50%:50%)として設立され、日本市場向けの軽自動車の商品企画やプロジェクトマネジメント等を担ってきた『Nissan Mitsubishi Kei Vehicle(以下、NMKV)』。設立から今年で15年を控えた昨年秋、新たに投入された新型モデルである日産の「ルークス」、三菱の「デリカミニ」と「ekスペース」が好調に推移。日産と三菱自動車双方の強みを融合したと同時に、各メーカーの個性を反映させることで、より競争力のある商品をそれぞれが提供した結果だろう。そんな中、2025年9月のフルモデルチェンジで4代目となった日産「ルークス」に注目。シリーズ「快適クルマ生活 乗ってみた、使ってみた」、今回は自動車ライター・佐藤篤司氏が同車に試乗し、日産ならではの“味付け”の魅力を探った。
軽自動車のキャビンが「広さと上質」を手に入れた
乗るたびに日本が世界に誇る軽自動車の凄さを実感します。660ccという小さなエンジンと全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下というサイズ規格の中で、大人4人と手荷物などを包み込んで安全に走ってくれるのですから、本当に感心します。とくに「ルークス」が属する「スーパーハイトワゴン」というセグメントには、サイズという枠をギリギリまで使い切って、広々とした空間と使い勝手の良さを追求し、幅広いライフスタイルに応える車種が揃っています。
今回の「ルークス」も、室内長は旧型よりも115mm拡大して2,315mmを実現。さらにリアシートの乗員の膝から前席シートの背面部までの長さ(ニークリアランス)は795mmを確保。膝周りのゆとりが向上したことで大人もゆったりと座れて、小さな子供でも立ちながら着替えることが可能です。同時にリアシートは最大320mmのスライド量を持っているため、リアシートのゆとり実現の一助となっています。
さらに荷室においても、クラストップの荷室最大長675mmを確保し、48Lのスーツケースを同時に4個積載しつつ、大人4人が広々と過ごせる空間を作り上げています。またスーパーハイトワゴンの特長として重宝するリアシートのスライドドアですが650mmの開口幅を確保。
実はここまで示した各サイズの数値は、メーカーの発表値ですがすべてが「クラストップを実現した」と謳っています。
実際に乗り込んでみても天井の高さと相まって、前後にゆとりをとても感じる仕上がりです。ちなみにこの各サイズ面でのゆとりは兄弟車でもある三菱の「デリカミニ」や「ekスペース」にも共通する利点です。
さらにこのゆとりを増幅してくれるのは、上質感のあるインテリアデザイン。水平の2本スポークを採用したステアリングホイールと、そこから連続するようにデザインされた水平基調のダッシュボード。そこには軽自動車初となる12.3インチの大型統合インターフェイスディスプレイを採用したインストルメントパネルが備わり、実にすっきりとしたデザインです。またドアトリムからシートに渡って明るさや広さを感じさせるカラーコーディネートが施されていますから、広々としたゆとり感はさらに増幅。キャビン全体の質感の高さもあり、プレミアム感を感じることが出来ます。
