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日本で初めて量産化した湖池屋が考える“ポテトチップスの役割の変化” かつての「皆でワイワイ」から「高付加価値・ハイブランド」へ、大胆なリブランディングも実施

発売当初のプライドポテト(湖池屋提供)

発売当初のプライドポテト(湖池屋提供)

湖池屋におけるポテトチップスの“役割”の変化

 少なくとも現在の湖池屋において、ポテトチップスはジャンクフード的なスナック菓子という位置づけではなく、良い材料を使い、良い製法で作った素材の味を楽しむお菓子、といった路線に変更された。

「湖池屋ファーム ボンノット ロレーヌの岩塩」箱とパッケージ(湖池屋提供)

「湖池屋ファーム ボンノット ロレーヌの岩塩」箱とパッケージ(湖池屋提供)

 年に一度、秋にだけオンラインで発売される「今金男しゃくポテトチップス」は70g×6袋で1581円。2025年7月に販売した「湖池屋ファーム ボンノット ロレーヌの岩塩」「湖池屋ファーム ボンノット 牡蠣のコンフィ」は55g×4袋で2500円。ちなみに「ボンノット」とは、1kgが7万円で取引されたことがあると言われる世界最高クラスのじゃがいもの品種である。広報・伊藤さんはポテトチップスの“役割”の変化についてこう語る。

「2010年代のブランディングの変更以前は、ポテトチップスのコモディティ化が進んでいました。つまり、同質化が進んでいたのです。お客さんは量が多くて値段が安いものを買うようになっていました。ご存じの通り、日本経済は21世紀に入ってデフレが進行し、安くて量が多いことが正義、のような状態に。そんな状況下で当社が生き残るには圧倒的な差別化をすることが必要と考え、2016年のコーポレートアイデンティティ変更に至るのです。

 そして、湖池屋という老舗メーカーの新しいフラッグシップ商品として『プライドポテト』を送り出しました。それ以降、『ピュアポテト』『ストロング』を展開し、高付加価値路線に明確に舵を切りました」

現行のプライドポテト(湖池屋提供)

現行のプライドポテト(湖池屋提供)

 ピュアポテトは「国産芋100%」を前面に出したラインナップ、「ストロング」は「味付け量3倍」を謳ったブランドで、「海苔ざんまい」「サワークリームオニオン」「デラックスピザ」などがある。「ストロング」は厚切りのギザギザタイプで、ハンバーガーとサンドイッチを自宅で食べる際の付け合わせとして、毎度「サワークリームオニオン」を買っているというファンもいるようだ。言うなれば、ハンバーガーチェーンでフレンチフライをサイドメニューに頼む感覚で、ポテトチップスを買っているのである。広報・小幡さんは役割の変化についてこう語る。

「1990年代~2000年代前半までは、スナック菓子のCMはユニークな演出をしていました。でも、それが今や、当たり前になってしまったんですよね。しかし、今の若い方々からすれば、お菓子というものは、グミやチョコも含め、選択肢が多い。ポテトチップスはもはや“当たり前”なんです。当時の当社の面白いCMは『なんか変わったもの』といったイメージは提供できていたものの、21世紀に入って“他社との違いを感じにくくなっているのでは”と感じたのが、リブランディング前夜の話です」

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