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【日本のポテトチップス売上の約半分がBIG3フレーバー】国産で初めて量産化した湖池屋、創業フレーバー「のり塩」への特別な思い 3強に続く「サワークリームオニオン」にも手応え

発売当初のポテトチップス「のり塩」(湖池屋提供)

発売当初のポテトチップス「のり塩」(湖池屋提供)

湖池屋の元祖たる「のり塩」への特別な思い

 そして1975年、現在シェアトップのカルビーがポテトチップスの販売を開始する。カルビーの会社自体は湖池屋よりも歴史は古く、1949年創業、1969年には北海道工場も稼働しており、かっぱえびせんなどの確固たるブランドがあったうえで、ポテトチップスを売り出した。

 当時、湖池屋のポテトチップスは150~160円ぐらいだったが、カルビーは100円という価格で勝負に打って出て、広告展開も積極的に行う。そこからカルビーと湖池屋のポテトチップスを巡る切磋琢磨が始まったわけだが、この両者が日本で開発した「うすしお」「のり塩」「コンソメ」は、現在でも日本のポテトチップス全体の売上の約半分を占めているという。

 それだけこのBIG3フレーバーが日本人の心を掴んだということなのだ。そして、小幡さんは湖池屋ポテトチップスの元祖たる「のり塩」には、自信を見せる。

「湖池屋としては、『のり塩』こそが創業から作ってきた味ですので、ここだけは負けちゃいけない、という思いがあります。ですので、『のり塩』が皆さんからの非常に大きな支持を得続けてきた味になっているのかなという気はします」

カラムーチョ(左)とすっぱムーチョ(湖池屋提供)

カラムーチョ(左)とすっぱムーチョ(湖池屋提供)

 しかしながら、それら3強のフレーバーに甘んじていては進化が止まる恐れはある。チャレンジングな商品をいかにして開発・販売しようとしているのか。もちろん「カラムーチョ」や「すっぱムーチョ」など、数々のプレミアムポテトチップスはチャレンジングではある。それらを出し続ければ、「3強」に次ぐポテトチップスは生まれるのかというと、伊藤さんはこう語る。

「新しい味わいを生み出そうとしているのは、店頭を見ていただいても分かると思うのですが、そう簡単に次の定番になり得るものは見つかりません。弊社も色々とチャレンジしている状況です。その中で、サワークリームオニオンは比較的手応えはありますね。プリングルスさんのサワークリームオニオンなど競合の商品の強さもあり、湖池屋のサワークリームオニオンも支持が広がっています」

ストロング サワークリームオニオン(湖池屋提供)

ストロング サワークリームオニオン(湖池屋提供)

 ハイレベルな日本のポテトチップスをめぐる競争。時代に合わせ、メーカーの商品開発の手が止まることはない。

前編から読む

取材・文/中川淳一郎(ライター)

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