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快適クルマ生活 乗ってみた、使ってみた

【4ヶ月間で受注累計6000台】BEV普及の障壁となる「航続距離の不安」「充電のストレス」解消へ 実用性が底上げされた第3世代「リーフ」の完成度

“MINIアリア”といった佇まいのスタイルは徹底的に空力性能を磨きあげ、同クラスとしてトップレベルの0.26という非常に優れた空気抵抗係数(Cd値)を実現

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先進感あふれる12.3インチの大型デュアルディスプレイを採用し、すっきりとまとめられたダッシュボードは視認性も操作性も良好。自動車専用道路においてハンズオフドライブが可能で、長距離運転の疲労を低減する「プロパイロット2.0」を採用

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ホールド性のいいフロントシートにはBose?パーソナルプラスサウンドシステム(10スピーカー、運転席用アナウンス)を搭載し、より豊かな移動空間を提供(B7 Gに設定)

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CMF-EVプラットフォームの採用によりフラットなフロアと開放感のある足元空間を実現できた

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電動化に向けての魅力的な選択肢へと進化した

 航続距離における不安、充電に対するストレスを、ことさらに意識しなくてもいい領域へ持ってきたといえる『リーフ』。日常使用や週末の長距離移動においても“充電を前提にしたドライブプラン”を強く意識する必要が、かなり減ることになるはず。さらに日本のCHAdeMO(チャデモ)規格でも急速充電の出力が50kW以上、さらには90kW~150kWといった急速充電器の設置が進んでいる現状を見ると、充電インフラに対する懸念は徐々に払拭されていくことになるでしょう。

 そして当然のことですが、こうした充電インフラの高出力化の進化に併せるというか、さらに一歩先行く進化を『リーフ』としても遂げています。充電時間の短縮と熱マネジメントの進化、さらに空力性能とパワートレイン制御の成熟によって、実用性は確実に底上げされているのです。

 それを実感するために『リーフ』に乗り込み、走り出します。アクセルを踏み込んだ瞬間の加速は、BEVらしい滑らかさと力強さを兼ね備えているのですが、旧型モデル以上になめらかさを感じます。数値的には200馬力級と見られるほどトルクフルで、体感的にはかなり余裕がある印象の走りです。とくに中速域での伸びは自然で、高速道路への合流や追い越しでもストレスはありません。ここで特筆すべきは、その出力を“扱いやすく制御している”点です。過度に鋭いレスポンスではなく、ドライバーの操作に対してリニアに応答するため、日常域での扱いやすさが際立ち、ごくごく普通の使用感は実にジェントリーです。

 ステアリングは適度な手応えを持ち、直進安定性も高い。高速巡航では風の影響を受けにくく、車体が路面に吸い付くような安心感があります。長距離移動時の疲労の少なさは、このクルマの大きな価値のひとつでしょうが、この点においては改めてロングドライブを試してからレポートしたいと思います。

 乗り心地はSUVとハッチバックのクロスオーバー化の恩恵もあり、入力をしなやかにいなす方向へと進化しています。細かな凹凸では角が取れ、大きな入力でも収束が早くBEVにありがちの“硬さ”は随分と解消され、快適性は確実に向上しているのです。同時に静粛性についても、ロードノイズや風切り音の抑制が進み、キャビンは非常に落ち着いた空間となりました。トータルで評価すればBEVとしての特性をさらに一段磨き上げた印象を受けます。同時に軽快でスポーティな走りを求めたしても、それに応えるパフォーマンスを披露してくれる仕上がりに感心します。

 今回は専用BEVプラットフォームを採用して走行性能の底上げし、EVの“弱点”とされてきた航続距離や実用性の課題を着実に解消し、日常の移動手段としての完成度を大きく引き上げました。航続距離は大幅向上し、実用域で500km超が視野に入れたことは『リーフ』の魅力度を大幅に向上させています。その結果、昨年10月の発売から先進的なデザインや走行性能などが評価され、今年1月までの4ヶ月間で受注累計6000台を突破しました(2月下旬の段階)。加えて1月には割安なエントリーグレード「B5」が投入されていますから、この数字はさらに勢いを増して増えていると思います。

 現在の“電動化の進捗”を俯瞰すれば、最も現実的な選択肢と言われるのがPHEV(プラグインハイブリッド)でしょう。しかし第3世代『リーフ』は、これこそ“電動化の尖兵”といえる完成度を持って“BEVの可能性”をさらに広げてくれたことになります。加えて効率化をさらに追求したハイブリッド(HEV)だってあるし、まだ少数とは言え燃料電池車(FCV)もあります。現段階で大切なのは、こうした選択肢が多く並ぶこと。危険なことは他の形態を否定して「これ一択で」と結論を急ぐことだと思います。その上で確かに言えることは『リーフ』のように優れた選択肢が用意されたことで、脱炭素に向けて確かな一歩を歩めたことに感謝したいと思います。

次のページ:写真でリーフを解剖。使い勝手のいい荷室ほか
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