「チャンスを追いかける」のではなく「チャンスに備える」
そう話す黒田氏だが、いまのデイトレード手法を完成させるまで2年費やしたという。会社での仕事を終え帰宅後、自分に合う方法を研究するという日々を送っていた。
「世の中には様々な取引方法があります。しかし、いくら素晴らしいトレード手法も、自分の生活に当てはめ、実践できなければ意味がありません。自分に合うトレードは何か、それを追求していました。そうしてたどり着いたのが、チャンスを追いかけるのではなく、『チャンスに備える』というスタイルです」
黒田氏は価格が一方向に上昇・下落する中でも、その方向とは一時的に逆へ値動きするタイミングに着目した。「押し目」や「戻り」といわれる局面である。黒田氏は押し目や戻りが起きるタイミングや、どこまで価格が動くかを研究し続け、「特定の値動きが発生した後」は、収益チャンスとなる押し目や戻りが形成されやすくなることを見つけた。その押し目や戻りに向かって指値注文を置くことで“罠を仕掛け”チャンスに備えるのだという。
「最初は、指値注文を入れるのにも手が震え、注文をセットしてから『本当にこれで大丈夫か?』と何度もスマホを確認していた時期もありました。しかし、検証を重ねてルール通りにやればトータルでプラス収益になるということを実感できると、このトレード手法への信頼は高まりました。決まった時間にチャートを確認し、特定の値動きが発生していれば指値注文を置く。いつしか作業として完全にルーティン化することができました」
黒田氏は自身のトレードスタイルを「ポーカーや麻雀と近いものがある」と語る。ルールに沿ったトレードを粛々とこなし、勝ち負けを繰り返しながら最終的に利益が残っていればいい――。そうした考えが根付いたころ、FXへの向き合い方にも変化が現れたという。
「このトレードスタイルが定着してから、『儲けてやる!』『勝つぞ!』などの高揚感はなくなりました。淡々と行う事務作業のような感覚です。チャートチェックの定時を過ぎれば、相場のことは完全に忘れています。家族や友人と会話する際に収支のことが頭をよぎることもありませんし、夜はぐっすり眠れるようになりました」
慣れれば5分で完結するという黒田氏のトレードはどう行うのか。その手法については、関連記事で詳しく紹介している。
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【詳しくは…】夕方に仕込んで5分で終わるFX 「相場師クロ」こと黒田雄士氏が指南する「指値注文の仕掛けどころ」
【PROFILE】
黒田雄士(くろだ・ゆうじ)/オーケーインテリジェンス合同会社CEO、グローバルリンクアドバイザーズ株式会社アナリスト。FXトレード月利24か月連続プラスを達成するなど高い運用実績を持つ。『最強の兼業トレーダー』育成を目指すomukuroファームを立ち上げ、のべ1500人以上を指導。2026年6月、初の書籍『副業FX~定時上がりの指値トレード~』(ぱる出版)刊行予定。独自の「指値トレード」を軸に売買ポイントを提供するメールマガジン『相場師クロFX指値トレード通信』を展開。YouTube『黒田雄士 公式YouTube – FX指値トレードで兼業投資家も稼げる』で実践的な情報を発信。「勝てる兼業トレーダー」になるためのトレード手法・考え方を無料公開しているメールマガジン『FX相場師の極』を5年にわたって発行中。