「中国製ラブドール」展示会の模様をレポート
ラブドールと聞けば、「人間を模して造られた人形」であり、「リアルではない」という印象を持つ人も多いだろう。しかし近年、「中国製ラブドール」の技術は格段に進歩しているという。東京・渋谷で開かれた展示会の模様を、紀実作家の安田峰俊氏がレポートする。【全文】
中国が完全な覇権を握る「先端産業」
近年、悪化する日中関係。その煽りを受けてか、スマホやEVの分野で、中国企業は日本での販路拡大に苦戦している。
しかし、なかには中国が完全な覇権を握る「先端産業」も存在する。それがラブドールだ。一昔前までは「あくまで人形」というイメージも根強かったが、その常識は覆りつつある。
4月24日から3日間、渋谷のパルコ裏のしゃれた路地で、ある催しが開かれた。総額500万円以上という、中華ラブドールのトップ製品がずらりと並ぶ展示会である。
アダルト用品の展示、というイメージとは裏腹に、会場の雰囲気は「エロ」とは程遠い。ドールたちはすべて服を着用し、むしろ“美しい”印象すらある。客層も男性に限らず、興味深げに見にくる女性客の姿もみられた。
年齢確認のうえ入場すると、すぐに出迎えてくれるのは、中国のトップメーカー・RZR(通称「人造人」)のバニーガール姿のドールだ。造形のリアル路線を重視するメーカーで、顔立ちは上品な中華美女という印象。70万円以上もする高級モデルだ。
