先週の日経平均は前週末比1929.78円高
投資情報会社・フィスコが、株式市場の5月18日~5月22日の動きを振り返りつつ、5月25日~5月29日の相場見通しを解説する。
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先週の日経平均は前週末比1929.78円高(+3.1%)の63339.07円で取引を終了した。週前半は売りが先行し、20日には4月7日以来の25日移動平均割れとなり、終値ベースでも5月1日以来の60000円大台割れとなった。世界的な長期金利の上昇が嫌気される形となり、とりわけ、過熱感も意識される人工知能(AI)関連株や半導体関連株の下落が指数を押し下げることとなった。
ただ、週後半にかけては急反発の展開、21日が1879円高、22日が1654円高となり、一気に5日続落したマイナス分を取り返す状況となっている。トランプ米大統領が、イランとの戦闘終結に向けた交渉について「最終段階に入っている」と発言し、リスク選好の動きを強めさせることとなった。とりわけ、中東情勢への警戒感後退に加えて、米オープンAIのIPO申請観測報道も伝わったことで、ソフトバンクG<9984>を筆頭にAI関連株人気が再燃する状況となっている。
先週最大の注目イベントであった米エヌビディアの決算は、2-4月期実績、5-7月期見通しともに売上高は市場見通しを上回り、四半期配当金も引き上げている。さらに、800億ドル規模の自社株買い計画も発表。ポジティブインパクトの強い決算であったが、発表翌日の株価は下落している。ただ、エヌビディアの決算発表後の株価下落は、他のAI・半導体関連株には波及しなかった。
AI半導体需要の強さがあらためて意識されることとなり、米国市場や日本市場のAI関連銘柄にはむしろ支援材料につながった形。エヌビディアの、少なくても株価の動向に対して、他の半導体株が一喜一憂するような以前の状況からは完全に変化しているものと受け止められ、株式市場にはポジティブな流れといえよう。
先週の東京市場で最も注目を集めたのはソフトバンクGといえよう。オープンAIのIPO準備報道、英アームの株価急騰などを背景に、21日には日経平均を804円、22日には577円押し上げたとされている。短期的には株価急騰の反動が日経平均に与える影響も懸念されるが、足元ではフジクラ<5803>に代わるAI関連株の中心銘柄となってきており、調整場面では押し目買いも向かいやすいとみられる。
いずれにせよ、目先は、AI関連株、ひいては日経平均株価の行方を左右するものとなり、その動向に注目度を高める必要があろう。フジクラは高値から48%の急落となったが、週後半にかけてはリバウンドを強める展開になっており、目先はAI関連株への支援材料とはなるだろう。一方、前週末にポジティブサプライズ決算を発表したキオクシアHD<285A>は週初こそストップ高となったが、翌日には反落するなど、依然として米サンディスク次第の面は強い印象だ。
