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藤川里絵「さあ、投資を始めよう!」

「年金なんてどうせもらえない…」若い人たちの多くが勘違いしている“Z世代の年金受給額は氷河期世代より多い”という事実 年金は死ぬまで続く「終身保険」

自分の年金額を正しく把握できているか

自分の年金額を正しく把握できているか

「年金は払っても無駄」「将来はもらえない」──若い世代を中心にSNSなどでそんな声を見かけることは多い。だが、公的年金は亡くなるまで受け取れる老後資金の土台であり、現役時代の働き方次第で受給額も変わってくる。『知識ゼロでも週3000円の投資で100万円が勝手に貯まる本』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第192回は、「年金の受給額」について。

若い世代ほど年金を受け取れる可能性が高い

「年金なんてどうせもらえないから、払っても無駄」。SNSでよく見かけるこんな言葉、信じていませんか? 実はこれ、大きな誤解です。データを見れば、若い世代ほど年金を受け取れる可能性が高いことがわかります。

 厚生労働省の2024年財政検証によると、Z世代にあたる2004年度生まれのうち、月10万円未満の低年金になる人は24.4%にとどまります。バブル世代の1964年度生まれが42.6%、就職氷河期世代の1974年度生まれが39.1%だったことを考えると、Z世代は先行世代よりずっと恵まれています。共働きの増加で厚生年金に入る人が増え、働く高齢者が増えて保険料を納める期間が延びたことが背景にあります。

年金は「死ぬまでもらえる」最強のセーフティネット

 年金の最大の魅力は、何歳まで生きてももらい続けられることです。投資で資産を作っても、長生きすればいつかは底をつく可能性があります。しかし年金は死ぬまで続く「終身保険」とも言える制度です。

 さらに意外と知られていないのが、障害年金の存在です。現役中に病気やケガで障害を負った場合にも給付が受けられます。老後だけでなく、「もしも」のときの保障でもあるのです。

「年金財政は破綻する」という不安の声も耳にしますが、年金積立金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の実績を見ると、心配は薄らぎます。市場運用開始(2001年度)以降の累積収益は180兆円を超え、運用資産額は293兆円に達しています。2025年10~12月期の運用収益率はプラス5.84%と約2年ぶりの高水準で、運用益は16兆円超に上りました。国内外の株式や債券に分散投資しながら、着実に積立金を増やし続けています。

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