成果に繋がらない努力が多い
どこに入っているかわからない高設定台を予想するのは、スロプロの腕の見せどころ。ホールの設定の入れ方のクセを読み取るべく、出玉データの解析を連日行うことになる。
「最近は、多くのホールがパチンコホール情報のポータルサイトなどで過去3日間ぐらいの全台分の出玉データを公開しています。そういったデータをチェックし、傾向を分析して、次の日にどの台に高設定が入るかを予想する。私の場合はエクセルにデータをまとめて、そこから傾向を読み取るというのが主でしたが、最近はAIを使っている専業の人も増えているようです。
この解析は本当に大変。家に帰ってからパソコンと向き合ってデータを入力したり、分析したりするんですが、何時間もかかることもある。それだけ時間をかけて予想しても、まったく当たらないこともあるし、朝の入場順の抽選で遅い番号を引けば、高設定を予想した台に座れないこともある。成果に結びつかない努力が多いのも、専業です」
最大の勝負は朝の抽選
専業時代のAさんがホールで稼働していたのは、週に5日から6日ほど。基本的に開店からホールに行き、切り上げるタイミングは状況次第だ。
「最大の勝負は朝イチの入場順の抽選。早い番号が引けないと、高設定台に座れる可能性が下がります。抽選の番号が悪いときは、そこで帰ることすらあります。
高設定だと予想した台を打ちながら、設定が高そうなら打ち続けて、そうでもなさそうならヤメて、また別の台を探して……というのを繰り返すんですが、ホールの状況が悪そうなら、電車に乗って別のエリアのホールに向かうこともある。その間も、SNSでいろんなホールの状況を調べたり、パチスロ仲間からLINEなんかで他のホールの情報を教えてもらったりする。とにかくずっとなんらかの情報収集をしているという感じです」
いわばほとんどの時間をパチスロで勝つために費やしている専業だが、どれくらいの収支になっているのだろうか。
「1日あたりプラス2万円というのを目標に、1か月でプラス40万円くらいになれば満足です。もちろん上ブレして月に50万円とか60万円とかプラスになることもありますが、下ブレして10万円もプラスにならないこともある。なにより、プラスをキープするのは本当に大変です。まず、できる限りホールに足を運ばなければならないし、家にいるときもつねに情報収集をしなければならない。そういった作業を考慮して時給に換算したら、普通にバイトをするより安いと思います」
さまざまなデータや情報を収集し、それを的確に分析しなくてはならないのがスロプロだが、だからといってそういった努力が必ず報われるわけではない。さらには、ホールから目をつけられ、時には出入り禁止になるリスクもあるという。後編記事では、出入り禁止を回避するためにプロが何をしているのかについて紹介する。