日本銀行の利上げが「奨学金の返済額」に大きな影響を与える
金利が上昇する局面で、住宅ローンと並んで見落とせないのが、日本学生支援機構(JASSO)の第二種奨学金だ。返還時の利率は、借り始めた時点ではなく、原則として貸与終了月に決まる。つまり、同じ金額を借りても、卒業する年によって返済負担が変わりうる。金利上昇局面での奨学金について注意しておくべきことは何か。『知識ゼロでも週3000円の投資で100万円が勝手に貯まる本』などの著書がある個人投資家で株式投資講師・藤川里絵さんが、お金にまつわるトレンドを解説するシリーズ「さあ、投資を始めよう!」。第195回は、「奨学金の金利」について。
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有利子の奨学金は金利変動の影響を受ける
日銀は6月16日、政策金利を0.75%から1%へ引き上げました。金利上昇というと住宅ローンの話題が中心になりがちですが、実はもっと切実なのが奨学金の返済です。特に今の大学4年生で来春から返済が始まる人は、入学時に想定していた金額より、返済総額がかなり増えている可能性があります。
日本学生支援機構(JASSO)の貸与型奨学金には、無利子の「第一種」と有利子の「第二種」があります。注意したいのは有利子の第二種です。これは国の財政融資資金が原資のため、長期金利の上昇に従って返済利率が上がる仕組みになっています。大学生の約4人に1人がこの第二種を利用しているとされ、決して他人事ではありません。
ここで知っておきたいのが、利率がいつ決まるかです。第二種の利率は、借り始めるときではなく、借り終わる月(多くは卒業月)の利率が適用されます。そのため、在学中に金利が上昇すると、入学時に思い描いていた水準より高い利率で返済がスタートすることになり、まさに今、その状況が起きていると言えます。
