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田代尚機のチャイナ・リサーチ
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「シンギュラリティに限りなく近づいている」最新AIが中国大学入試に挑戦、最難関大学上位合格者レベルに 昨年まで苦手だった数学を克服、人類が未解決の問題に回答するまでに

最新AIの性能はどこまで進化しているのか(Getty Images)

最新AIの性能はどこまで進化しているのか(Getty Images)

 中国経済に精通する中国株投資の第一人者・田代尚機氏のプレミアム連載「チャイナ・リサーチ」。今回は、中国の大学入試で生成AIがどれほどの成績を収めるかの実験結果を踏まえて、進化するAIの現在地とその先ついてレポートする。

昨年まで“苦手”だった数学で高得点

 複数の予備校が2026年の日本の大学入試をChatGPT、Geminiなど最新AIで回答させた結果を発表しているが、いずれも、最新AIは最難関大学の医学部でさえ、首席で合格するレベルに達している。6月に実施された中国の高考(大学入試)でも同様の結果となったようだ。

 中国メディア(新浪財経、6/25、21世紀経済報道を引用)などによれば、2026年の広東省高考を最新のAIを使って解かせたところ、物理類(自然科学系)では「訊飛星火-X2」「Claude-Opus-4.8」がそれぞれ708点、「Gemini-3.5-flash」が704.5点、「豆包-2.1-Turbo」が697点、「ChatGPT-5.5-Pro」が690点、歴史類(社会科学系)では「訊飛星火-X2」が700点、「Gemini-3.5-flash」が698.5点、「ChatGPT-5.5-Pro」が697点、「豆包-2.1-Turbo」が695点、「Claude-Opus-4.8」が690点と高得点をマークしている。満点は750点、物理類、歴史類いずれも600点を超えれば優に重点大学に入れる水準なので、各AIは、最難関大学でも上位合格者レベルに達しているといえよう。

「DeepSeek-V4-Pro」「千問-3.7-Max」も参加しているが、前者は物理類では660点、歴史類では680点、後者は順に621点、671点であった。中国系AIの層の厚さを感じさせる結果でもある。

 科目についてみると、AIが苦手とし、昨年までは全体の成績を大きく引き下げていた数学が、今年は打って変わって高得点を叩き出している。日本の東京大学文系の数学ではChatGPT、Gemini、Claudeのいずれもが満点を記録したとする結果もみられ、中国の高考では、150点中、「訊飛星火-X2」「豆包-2.1-Turbo」が148点、「GLM-5.2」が147点、「Claude-Opus-4.8」が145点、「DeepSeek-V4-Pro」「Gemini-3.5-flash」が144点と高得点であった。いずれも、トップかそれに限りなく近い得点と予想される。

次のページ:数学の次は物理、化学、医学か
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