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田代尚機のチャイナ・リサーチ
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【田代尚機氏の厳選!中国株】AIデータセンター建設ラッシュで恩恵を受ける非鉄金属メーカーの投資妙味 急に生産を増やせない「錫」の需要拡大は必至

AIデータセンター建設の急増が、非鉄金属需要にも大きな影響を与えている(Getty Images)

AIデータセンター建設の急増が、非鉄金属需要にも大きな影響を与えている(Getty Images)

 中国経済に精通する中国株投資の第一人者・田代尚機氏のプレミアム連載「チャイナ・リサーチ」。市場の注目を集めるAI関連のなかでも、データセンター建設急増による恩恵を受ける、非鉄金属関連の注目株についてレポートする。

高値更新を目指す動きを続ける錫先物価格

 AIの急速な普及・進化に伴い、世界中で空前のデータセンター建設競争が巻き起こり、関連企業の業績が好調だ。改めてデータセンターのコスト構造を調べてみると、土地、建造物、設計などは2割にも満たず、CPU、GPUを搭載するサーバーが全体の6割以上を占めるようだ。ほかには、スイッチ、ルーターなどのネットワーク設備、発電機、UPSなどの電力設備、空調、冷却塔などの冷却設備が必要となる。

 株式市場では相変わらずAI絡みのセクターに注目が集まっているが、今回は、そのなかでも物色が進んでいる消費者に近い川下側ではなく、川上側、特に金属に絞って注目企業を探してみたい。

 データセンター建設によって増加するだろう使用量が全体の使用量と比べ大きく、急に生産を増やすことのできない金属が有望だ。代表例としてまず、錫(すず)が挙げられる。錫は鉄よりもわずかに電気抵抗が大きいだけで、融点が低く、扱いやすいといった特性がある。AIサーバーの中核部分ともいえる半導体先進パッケージング(CoWoSなど)、HBM接続に必要となるはんだ付けなどに使われる。計算力が上がれば上がるほど、AI半導体チップの積層枚数は増え、それにつれて錫需要は拡大するだろう。

 中国本土マスコミ(券商中国、6/5)などによれば、2026年におけるAIサーバー、AIパソコンなどによって6000トンの錫の需要増加が見込まれる。年間生産量は35万トン程度と少なく一方、はんだ付けされた資源はリサイクルが難しく、供給量を急拡大させることが難しい。LME錫先物価格は、今年1月に過去最高値を記録した後、上げ下げしているが、足元では再び高値更新を目指す動きとなっている。

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