物議をかもした「世田谷」ナンバー騒動
20年前の第1弾が好評だったこと、自治体が自己PRをしなければならない時代へと変化したことなど、さまざまな追い風を受けて国土交通省はご当地ナンバー第2弾を2014年11月から開始する。
第2弾では岩手ナンバーから盛岡ナンバー、練馬ナンバーから杉並ナンバー、品川ナンバーから世田谷ナンバーといったご当地ナンバーが独立した。新鮮味が薄れたのか、初回に比べて大きな話題にはならなかったが、新設の「世田谷」をめぐり、ちょっとした議論も起きている。
世田谷ナンバーが紛糾した理由は主に2つある。ひとつは、区が住民の意向を十分に聞き取らずに決めた独断専行的な政策だったのでは、という指摘が出たこと。もうひとつが、世田谷ナンバーの交付地域が世田谷区限定のため、所有者の住所が特定されやすい懸念があったことだ。
成城や二子玉川、大田区の田園調布に接する玉川田園調布など、区内に高級住宅街が複数、存在することから“世田谷ナンバー所有者は富裕層”という思い込みをされる可能性がある。その先入観によって、世田谷ナンバーを狙い撃ちした車上荒らしや盗難といった犯罪リスクが高まるのではないか、といった心配が一部の世田谷区民からあがっていた。そのためか、導入当初は不人気ナンバーの代表的な存在として扱われることが多かったが、今では憧れのナンバーの上位になることが増えている。結果として、ご当地ナンバー第2弾もおおむね好評だったと言えるだろう。