*13:02JST BRANU Research Memo(2):ITと建設業に精通した布陣で建設DXソリューションを構築する
■会社概要
1. 会社概要
BRANU<460A>は2009年8月に設立された建設業界向けDX支援企業であり、「テクノロジーで建設業界をアップデートする。」をビジョンに掲げる。東京・六本木に本社を構えるほか、大阪、福岡、仙台、名古屋にも拠点を展開し、全国の建設事業者への営業・サポート体制を構築している。2025年10月末時点の従業員数は177名で、営業体制と開発体制の両面を強化しながら事業基盤の拡充を進めている。
代表取締役の名富達也(なとみたつや)氏は、ITソリューション企業での経験を経て同社を創業した。建設業界が抱える生産性の向上や人材不足といった課題解決を目的に事業を拡大し、現在の成長基盤を築いてきた。2023年には有限責任あずさ監査法人やスタートアップ企業のCFOの経験を持つ宇都宮久之(うつのみやひさゆき)氏が取締役CFOに就任し、財務・ガバナンス体制を強化したほか、建設業界や会計・法務分野に精通した社外取締役・社外監査役を配置することで、上場企業としての経営基盤を整備している。
同社は「スモールビジネスを前進させるブレークスルーカンパニー。」をミッションに掲げ、「After Us(誰よりも一歩先に。)」というフィロソフィーの下、挑戦を重視する企業文化を醸成している。設立以来、建設業界に特化して事業を展開してきたことに加え、全国への拠点展開や技術人材への投資を継続することで、建設DX分野における事業基盤を着実に拡大している。
2. 沿革
同社は2009年8月にブラニュー(株)として設立され、中小建設企業向けのWebマーケティングサービスの提供を開始した。その後、大阪支店(2012年)、福岡支店(2013年)を開設し、営業エリアを全国へ拡大するとともに、2014年には建設事業者向けマッチングメディア「CAREECON」を立ち上げ、建設業界向けDXサービスの基盤を構築した。
2018年には渡辺パイプとの業務提携を開始し、販路や顧客基盤の拡充を推進した。さらに2019年には社名を現在のBRANU(株)へ変更するとともに、「建設DXプラットフォーマー」への転換を掲げ、プラットフォーム構想を本格始動した。この時期からストック収益モデルへの転換を進めたことが、現在の事業基盤の礎となっている。
その後はSaaS型施工管理ツール「CAREECON施工管理」、建設業界の人材採用管理システム「CAREECON採用」の提供を開始したほか、2023年にはマーケティング、施工管理、採用、経営管理などの各サービスを「CAREECON Plus」へ統合し、統合型ビジネスツールとして提供を開始した。さらに生成AI機能の実装や、2025年には建設業特化型人材獲得支援サービス「キャリコンジョブ」を投入するなど、サービス領域を継続的に拡充している。また、仙台支店の開設により営業網をさらに拡大し、2025年12月には東京証券取引所グロース市場へ上場を果たした。これまでの沿革を振り返ると、同社はWebマーケティング企業から建設DXプラットフォーマーへと進化しながら、フロー収益とストック収益を組み合わせた成長モデルを確立してきたことが特徴である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 中西 哲)
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