「これだけは守って!」にぐ先生流の4つの投資ルール
子どもが投資を始めるにあたり、おこづかいと同様に、最初に家庭内のルールを作っておくことが肝心です。次の4つが、にぐ先生流の子ども投資ルールです。
【1】1年間は絶対に売らない
投資先は今だけではなく、先を見込んで選ぶことが大事。投資で損をしないためには、1年以上の長期保有が基本です。短期で売買すると結果的にトータルで損をすることがあるため、投資信託も株式も、買ったら少なくとも「1年間は絶対に売らない」と初めに決めておきましょう。
【2】少額から始める
株式は1株などの少ない株数から、投資信託は100円台から積み立てて始めることがおすすめ。資金は子どもの「おこづかいの範囲内」を基本に、少額で練習することが大切です。買い足したいタイミングが来ても、資金は子どもの貯金でまかなうことを前提に。
【3】チャートの確認は制限を
自分で買った株式や投資信託はもちろん、気になる銘柄をチェックするために、チャートを確認することがあります。チャートだけ見ているとゲームのような感覚になり、気づいたら時間が過ぎていることも。特に子どもが小・中学生のうちは、毎週のオコヅカイギのときに親と一緒に確認するなど、「チャート中毒」にならない約束事を決めて。
【4】取引パスワードは親が管理する
売買などに必要な取引パスワードは、子どもには教えず、親が管理すること。子どもが高校生以上になったり、信頼できると判断した場合は各家庭でパスワードを解禁するのはアリです。ただし、自分で取引できるとなると、親に黙って、あるいは短期で売買する可能性があります。親から見た子どもへの信頼度、投資の理解度、口座の取引操作の理解度などをよく考えて検討してください。
実は、私が考案するおこづかい制度のなかで、子どもの投資は「貯金をもっと楽しくする手段」と位置づけています。お金は貯めるより、やはり使うほうが楽しいもの。でも、投資はお金を使っても、売らなければ「資産」として残ります。そして、世界的なインフレ傾向という、貯金代わりに投資をするには絶好の時代にもなっています。物価が上がると企業の株価も上がりやすいなど、投資環境に追い風が吹いています。
これからの時代を支える子どもに、お金を上手に使って貯めて、資産を増やしていって欲しいのです。それが、日本経済の底上げにもつながると思います。
(第1回から読む)
*谷口達也・著『10歳の子どもには毎週1000円渡しなさい』(飛鳥新書)より一部を抜粋して再構成。
【プロフィール】
にぐ先生(谷口達也)/「なにも売らないFP」。1985年、岐阜県生まれ。株式会社マネーシフト代表取締役。大手証券会社を2社経て独立後、現在のFP法人を設立。主に金融教育事業を行っており、大人向けだけではなく、小中学生向けにも「おやこde資産形成アカデミー」という金融教育事業を展開中。全国規模の教育委員会から後援を受けたイベントとなり、オンライン授業で全国を対象に開催。受講者はのべ1万3000人(2024年12月時点)。これまで後援を受けた教育委員会は120自治体を超える。YouTubeチャンネル『【大人のためのFP教室】教えて!にぐ先生!』の登録者は10万人。