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和田秀樹医師に学ぶ「70歳が老化の分かれ道」
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「70歳は老いと闘う最後のチャンス」和田秀樹医師が指南する“老後の健康を左右するポイント” 「元気に生活できることを優先」服用薬と医師選びの見直し術

「70歳からの過ごし方」について提言する和田秀樹医師

「70歳からの過ごし方」について提言する和田秀樹医師

 最後まで矍鑠と生きる人とヨボヨボに衰える人はどこで明暗が分かれるのか。30年以上にわたり高齢者専門の精神科医として活動してきた和田秀樹氏は、「70歳の生き方が分岐点になる」と断言する。和田医師が、老いを遅らせる70歳の生活の極意を聞いた指南する。【前後編の前編】

老いと闘う最後のチャンス

 人生100年時代と言われて久しく、90代以降も生きることが当たり前のようになりました。今後も医療の進歩によって平均寿命はさらに延びていくでしょう。

 しかし、「健康寿命」(健康上の問題で日常生活が制限されることなく生きていられる期間)は男性72歳、女性75歳(厚労省調査 2022年)と平均寿命の延びに追いついていないのが現状です。80歳すぎてもフルマラソンを走る元気な人がいる一方、要介護状態の人が多数いる。この差はどこで生まれるのでしょうか。

 私は30年以上にわたって高齢者医療に携わってきた結果、ひとつの結論に達しました。それが「70歳からの過ごし方」です。

 70歳の時点では、大多数の人がまだ頭も体もしっかりしています。この時期をどう生活するかによって、老後の健康が大きく左右されていることが分かったのです。言いかえれば、70歳は老いと闘う最後のチャンスなのです。

 もちろん気持ちの若さや栄養状態も健康寿命に大きく影響しますが、それ以上に重要なのは医療との関わり方。私が医師として痛感するのは、「長生きさせる医療」と「健康でいさせてくれる医療」は別のものだということです。

 例えば、コレステロール値を下げましょうと医者は求めますが、コレステロール値は基準値より上のほうが長生きするというデータが多数存在します。

 こうした話はコレステロール値だけではありません。高齢者医療にあまり携わっていない医師たちが作ってきた「旧来型の医療常識」に縛られていると、残りの人生の健康や幸福度が大きく損なわれてしまう。

 では、70歳をどう生きればいいのか。私の臨床経験をもとに、大切にすべき心がけをお伝えしていきたいと思います。

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