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ライフ

【法律相談】テニスサークルでのプレー中、顔面にボールを当てられてケガ、相手に治療費の請求はできるのか? 弁護士が解説する「故意の証明が困難な理由」

 テニスのスマッシュは相手のラケットが届かないオープンスペースを狙うのがベストです。相手の体やその周辺もラケットが使えないので狙い場所ですが、ボディーショットはともかく、顔面に打球が当たった場合は危険です。それでも高度な技量を有するプレーヤー同士の真剣勝負では、避けることもでき、威嚇目的で顔狙いのスマッシュを打たれる危険も技として受け入れているかもしれません。

 しかし一般的にテニスは、格闘技などに比べて事故が起きることが少なく、子供から老人まで幅広い年齢層の人が楽しめるスポーツです。趣味でテニスをするプレーヤーが顔面にスマッシュを受けるリスクを許容しているとは思えません。

 例えば、足元を狙ったスマッシュが力不足や技量未熟のために間違って顔面に当たった場合は、素人のプレーヤーに打ち間違いをなくすことを要求することはできないので過失とは言えず、プレーヤー同士が打ち間違いのリスクを許容しており、違法性も認められないと思います。

 わざと顔を狙ったスマッシュを打ってけがをさせれば不法行為になり、治療費などの賠償が問題になりますが、実際のところ、故意の証明は困難なように思います。よって、治療費などを請求するのは難しいでしょう。

【プロフィール】
竹下正己/1946年大阪生まれ。東京大学法学部卒業。1971年弁護士登録。射手座・B型。

※女性セブン2026年8月13日号

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