結婚式費用が最初の想定より高くなりがちなのはなぜ?(写真:イメージマート)
結婚式は費用がかかるものである。そうはいっても最初の見積もり費用と比べて実際の支払価格が高くなりすぎると、消費者の不信感は募る。もちろん招待客が増えたり、料理や衣装をランクアップしたりすると、その分費用がかさむのは理解できるが、それでも結婚式費用は契約する時点で最終的な価格が見えにくいという構造がある。ブライダル業界が取り組むべき課題について、イトモス研究所・小倉健一氏が提言する。
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当初の見積もりを大きく超えてしまう「後出し値上げ」
結婚式を挙げようと思った人が、最初に式場から受け取るのが「初回見積もり」である。招待客は何人か、料理はいくらか、衣装は何着か。普通の消費者なら、その数字を見て「この会場なら300万円台でできる」などと考える。
ところが契約後、本格的な打ち合わせが始まると金額が動く。料理、衣装、装花、写真、映像、引出物……。1つずつ決めるたびに数万円、数十万円が積み上がり、気づけば当初の見積もりを大きく超えてしまうことがある。
もちろん、本人が豪華な料理や衣装を選んだなら高くなるのは当然だ。問題は、よく使われる項目が初回見積もりに入っていなかったり、最低価格に近い内容で組まれていたりして、契約後になって現実的な総額が見えてくることである。
これを例えば「後出し値上げ」と呼ぶことにしてみる。後から後からどんどん値段が上がって、気づくと大赤字というのでは、ブライダル業界へ残るのは不信感しかないだろう。
リクルートの「ゼクシィ結婚トレンド調査2018」によると、会場予約時の見積もりより実際の支払い額が上がった人は全国推計で77.6%だったという。上がった人の増額平均は102.2万円である。なお、調査対象や調査方法を組み替えた「結婚マーケット調査2025」では、見積もりより支払い額が上がった人は48.2%、上がった人の増額平均は70.4万円だった。リクルート自身が過去データとの時系列比較には適さないとしており、2018年と2025年を単純比較することはできない。
