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日本株高値更新の一方で中国株が年初来安値更新、その背景は?

 さらに、4月25日、中国共産党中央政治局は国家金融安全維持に関する第40回集団学習会を開催。習近平国家主席は、「金融改革を進め、監督管理を強化する。また、リスクのある点について処置を行い、指導的立場にある幹部の金融業務能力を高める。共産党による金融業務に対する指導を強化する」と発言した。この会議は、中国人民銀行、証券監督管理委員会など金融行政官庁に大きな影響を与えている。

 インターバンク市場金利の動きを見ると、翌日物、1週間物、2週間物など、短期の金利が4月中旬以降、上昇トレンドを形成している。中国人民銀行は資金供給を絞りつつある。

 前回、この連載で書いたように、4月30日に発表された4月の製造業PMIは51.2で、3月と比べ0.6ポイント悪化、本土の市場コンセンサスを0.5ポイント下回った。受注が鈍化しており、原材料価格、工場出荷価格が低下している。需給が緩んできたので、経営者の見通しが弱気になり、生産も鈍化している。

 結局、本土市場は当局のリスク管理強化政策により、下げているということだ。

 もっとも、これは過去の下落の説明である。今後の見通しはそこまで暗くない。

 5月14日から15日にかけて北京において“一帯一路”国際協力サミットフォーラムが開催される。習近平国家主席が開幕式に出席し、首脳による円卓サミット会議を主催する。28カ国の国家元首あるいは政府首脳がその円卓サミット会議に出席する予定である。全体では1200人以上が出席する大会議となるようだ。

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