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キャリア

「授業料だけ払って遊んでいる医大生も」元東大教授の医師が警鐘を鳴らす“歪んだ医療教育”の実態 臨床能力の低い医師を生み出す大学側の都合とは

「臨床を学ぶ時間がない」は真っ赤な嘘

 大学の中には、学生の質に目をつむり、やれ「特別授業だ」「各教授宅に合宿だ」と医学生の尻を叩いて医師国家試験の合格率を上げることに熱心なところもある。医師国家試験の合格率を上げないと学生が集まらず、大学経営に関わるからだ。

 医師国家試験には臨床医学と基礎医学の問題が出るが、いまの医学生や若い医師は全体的傾向として臨床医学全般に関する知識が大幅に不足している。患者に直に接する機会が少ないからだ。そもそも臨床医学が不得手ということは、患者を診察、治療する臨床能力が低いことを意味する。現に、いま医療界では若い医師の臨床能力の著しい低下がよく話題になる。

 これについて大学の教育者は「医師国家試験の勉強が忙しくて臨床を学ぶ時間がないからだ」という言い訳をすることが多いが、これは真っ赤な噓である。本来、医師国家試験は入学試験ではなく、単なる資格検定試験である。資格検定試験には大学で勉強していれば身につく範囲内の問題が出題されるので、普通に勉強していれば試験準備は不要である。しかも医師国家試験は100点満点で70点取れば合格である。

 大学の卒業試験を合格しているなら、当然、医師国家試験にも合格するはずだ。不合格になるのは、大学の卒業試験を合格させたこと自体がそもそもインチキだったということである。ところが留年させたくないため、大学側はともかく卒業させてしまう。

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