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ビジネス
にしたんクリニック・西村誠司社長「不妊治療への思い」

『にしたんクリニック』西村誠司社長インタビュー なぜ「不妊治療専門クリニック」を開業したのか? 患者の立場を考えて生まれた「平日22時まで」「土日でも」の取り組み

今年6月に開院した「にしたんARTクリニック」名古屋栄院

今年6月に開院した「にしたんARTクリニック」名古屋栄院

一度病院に行けば終わりではない

 そこで打ち出したのが、「平日22時までの診療」です。不妊治療は、一度病院に行けば終わりというわけにはいきません。多い方だと何十回も通院される。従来のクリニックのように夕方で診療が終わってしまったら、働いている女性はそのたびに会社を早退したり、有給を取ったりしなければならないですよね。

 すると、会社に不妊治療をしていることを言わなければならない場合もある。でも、言いたくない方も当然います。だから毎日22時まで、土日も含めて診療して、家賃が高くても駅直結などアクセスのいい場所に出す。年末年始もエリア内のどこかの院では治療を受けられるようにしています。

 不妊治療では、夫婦のどちらかは積極的で、もう一方があまり前向きじゃないケースも珍しくありません。そこで当院では、初診前にカウンセラーが1時間ほど面談し、ご夫婦の間に入って話をするようにしています。治療中に夫婦間で問題が出た時も、クッション役になるわけです。

 診察が終わって家に帰った後、「あれを聞いておけばよかった」「これって大丈夫なのかな」と不安になることもあるので、LINEなどで相談できるホットラインも用意しています。

 どれも特別なことをやっているつもりはなく、患者さまの立場で考えた取り組みです。

第2回へ続く

【プロフィール】
西村誠司(にしむら・せいじ)/1970年、愛知県生まれ。海外用Wi-Fiレンタルサービス「イモトのWiFi」、美容内科「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル代表取締役社長。2022年に不妊治療専門の「にしたんARTクリニック」を開業。2025年に北海道東川町の地方創生アドバイザーに就任。

撮影/土岡虎太郎

※週刊ポスト2026年9月25日・10月2日号

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