漏洩データはどう悪用されるのか(時事通信フォト)
世界中で「サイバー攻撃」が猛威を振るい、企業から大量の個人情報が流出する事案が相次いでいる。個人情報を奪われた本人の受ける被害はどれほどのものなのか──。
9月末以降に情報流出が発表された主な企業
本誌編集者の情報も流出、どう悪用されるのか?
「9月末に『免許証画像』が流出したというお詫びのメールが送られてきたのですが、対応としては“不審なメールや電話に応対しないように”といった当たり前のことしか書いていません。流出した免許証の情報がどう悪用される可能性があるかよくわからない。どんなリスクがあるのか、補償はされるのかなどを問い合わせてもすぐに返信があるわけではなく、不安ばかりが募ります」
そう明かすのは、カーシェアリングサービス「タイムズカー」会員である40代の本誌・週刊ポスト編集者だ。
前述の通り、タイムズカーを運営するパーク24では、外部からの不正アクセスにより退会者を含む約660万件分の会員情報が漏洩。そのうち、約160万件については、「運転免許証」など本人確認書類の画像が含まれていた。
冒頭の本誌編集者は被害に遭ったひとりだが、パーク24からの「お詫びとご報告」と題されたメールには、漏洩が確認されている画像は運転免許証のほかに、「現住所確認書類(公共料金の請求書等)」「学生証」「家族確認書類」があると記されている。
同社は、今回の情報流出に会員のクレジットカード情報やパスワードは含まれず、9月28日時点で流出した情報が不特定多数に公開されたり、不正利用されたりした事実もないとしているが、個人情報が流出してしまった当事者が不安に駆られるのは当然だろう。
改めてパーク24に原因などについて尋ねると、「原因については現在調査中であること、また、セキュリティに影響がございますため詳細については回答を控えさせていただきます。引き続き調査を進め、新たにお知らせすべき事実が判明した場合には速やかに公表します」(コーポレートコミュニケーション部)と回答。まだ全容解明には遠いことが窺える。
免許証は本人確認書類として幅広く利用されているだけに流出した画像が犯罪等に悪用されることが懸念される。どういったリスクが生じるのか。

