強気の計画はどんな前提の上に立っているのか(Getty Images)
半導体製造装置大手の東京エレクトロンは10月30日、2027年3月期第2四半期(中間期)の決算と合わせて、期初には示していなかった通期の業績予想を初めて公表した。営業利益は前期比87.1%増の1兆1690億円を見込み、売上高・利益のすべてで過去最高を想定する。発表に先立つ同日の東京市場では、AI関連の投資が行き過ぎているとの警戒から半導体株が売られ、日経平均が前場に大きく値を下げる場面もあった。市場の不安と逆を行く強気の計画は、何に支えられ、どんな前提の上に立っているのか。
上期利益が7月の計画を約1割上回る
中間期の売上高は前年同期比41.3%増の1兆6674億5500万円、営業利益は67.2%増の5067億7600万円だった。同社は、売上高と営業利益の両方で半期として過去最高の業績になったとしている。
親会社株主に帰属する中間純利益も、56.0%増の3769億2900万円に伸びた。増益率が売上の伸びを大きく上回り、稼ぐ力が一段と高まったことがうかがえる。
目を引くのは、同社自身が出した計画との差だ。7月30日に示した上期予想に対し、売上高の上振れは2.9%にとどまったが、営業利益は10.6%上回った。押し上げたのは7~9月期の加速だ。同期間の売上高は9350億円で、4~6月期から27.7%増えた。営業利益は39.7%増の2953億円と、売上より速いペースで伸びている。
前年同期と比べても、7~9月期の売上高は48.4%、営業利益は86.4%増えた。売上総利益率も47.8%と前年同期の45.2%を上回っており、増収と採算の改善が重なったことが計画超えにつながったとみられる。
この上振れが、通期予想を初めて公表する裏付けになったと考えられる。では、7~9月期の伸びはどこから生まれたのか。
※本記事作成の一部に生成AIの技術を活用しています。
