34時間勤務の私に、女性社員が放った一言
女性正社員が少ないことで、組織が男性中心の考え方に染まってしまう弊害があります。一方で、女性にもできるはずの業務を任せないことで、お互いの仕事を理解する機会を失う弊害もあるでしょう。
私が新人時代、夜勤明けで、ある女性社員が担当するお通夜のスタッフメンバーに入ったことがあります。私はその時点で34時間連続勤務で、動きが良くなかったのでしょう、「ボサっとしないで!」とその女性に言われてしまいました。さすがにイラっとして「夜勤明けですよ」と言うと「昨晩、仕事の依頼無かったわよね」と言い返されました。
どうも訃報の連絡が入らない時は、夜勤といえど何もすることがなく、ただただぐっすり寝ていられると思っていたようです。実際はいつ電話がかかってくるか分からない緊張感や、問い合わせ、事前相談の入電やらで、とても寝られるものではありません。社内の軋轢は、他の社員の業務を理解できていないことから生まれると聞いたことがありますが、これだなと思いました。
その後、葬儀件数の増加に伴い、男性正社員の長時間労働に頼るのではなく、男女を問わず能力を発揮できる職場をつくることが、業界全体で求められてきました。女性の活躍の場が増えるなかで、女性正社員の比率が高い葬儀社には、いくつかの共通点があることに私は気づきます。女性正社員の多さは、その葬儀社のレベルを見極める一つの指標になると次第に考えるようになりました。次回は、その理由について解説します。
▼▼▼後編記事▼▼▼
【つづきを読む→】女性社員の多い葬儀社が「良い会社」と言える理由 会社も成長、キャリアパスも広がる好循環でサービスの質も向上へ
【プロフィール】赤城啓昭(あかぎ・ひろあき):1級葬祭ディレクター。葬儀業界歴約30年。運営する「考える葬儀屋さんのブログ」は月間45万PVを達成し、ライブドアブログ OF THE YEARを受賞。近著に「子供に迷惑をかけないお葬式の教科書」。テレビ、新聞、雑誌、YouTubeなどでも葬儀現場の正しい情報をわかりやすく発信中。
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