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中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

私が本当に経験した風呂なし貧乏生活のリアル 「ゲリラ豪雨の時は海パン履いて外へ」

銭湯には万難を排して行く

銭湯には万難を排して行く

 先日、当サイトで〈都心で家賃3万円、風呂なし共同便所の生活の実態は?〉という記事を掲載したが、読者からいただいたコメントの中には「毎日銭湯に行けば銭湯代も加えて家賃4万5000円だろ。そのカネだったらシャワー付きの家ぐらい借りられるだろ」というものも目立った。しかし、同記事を執筆したネットニュース編集者の中川淳一郎氏は、「私が考えていたのはいかに銭湯に行く回数を減らすかである」と語る。ならばいかにして同氏は体と頭を洗っていたのか。中川氏が振り返る――。

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 この件については、2001年から2003年の話なのですが、当時、下っ端無名ライターだった私はとんでもなく忙しかったです。雑誌で1ページ書いて800円だったり、本来は編集部が雇っているバイトがやるべき「写真を新聞社に行って借りてこい」などという業務をやらされたりもしていたのでした。となれば、深夜まで仕事をし、銭湯の営業時間に間に合わなくなることもある。だからこそ、1週間に1回しか体を洗う(風呂・シャワー)機会がなかったこともあります。

 若手の底辺フリーランスというものは、とにかく無理難題を押し付けられ、発注主がラクになるようなことをひたすらやりまくるのが仕事です。それなりに成功したフリーランスや会社社長が、若者に対してフリーランスという生き方を安易に推奨するようなテキトーなことをあまり言ってほしくないものです。

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