中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

私が本当に経験した風呂なし貧乏生活のリアル 「ゲリラ豪雨の時は海パン履いて外へ」

 また、近所に住む友人から「飲みに付き合えよぉ……」と言われ、23時ぐらいになって「あっ、銭湯の時間終わるからオレ、もう帰らなくてはいけない」と言うと、「オレの家で風呂使わせてやるからもう少し飲めよぉ、この野郎」と言われることもあり、この人と飲む時は遅めの時刻開始にし「あっ、銭湯の時間が……」とやると、毎度風呂を使わせてくれるようになります。

 風呂好きの発注主を見つけることも重要です。「ブレストをやろう」「打ち合わせをやろう」といった話になるのですが、例えば、現在、博報堂ケトル共同CEOの嶋浩一郎さんは、銭湯が大好きです。「よし、〇〇湯で今日はブレストだ!」と言い、銭湯に連れて行ってくれるのですが、湯船に浸かり、2人で色々と話し合います。あまりに暑いので外に出ようとすると「コラ! アイデアを一つ出すまでは外に出るな!」と怒られ、なんとか浴槽内でアイデアを考えるのでした。こうした時は、「オレがお前の分も出してやる。仕事だからな」と銭湯代を奢ってもらえました。

 そして、究極のやり方が、ゲリラ豪雨の利用です。ゲリラ豪雨が出た瞬間、海水パンツを履いて外に出て、その中で一気に体と頭を洗い、しかも洗い流してもらうのです。こうした技を駆使すれば、月間30日のうち、「銭湯6回」+「その他6回」ぐらいで12回くらいは体を洗うチャンスに恵まれるのでした。当然人の善意に頼るわけですから、助けてくれる方々への感謝はし、あとはその方々の迷惑にならないようにしなくてはなりません。

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