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1か月頑張ったギャラは? 若手ライターが直面する厳しい現実

「たしかに、出版業界では『使える若いライターがいない』という話はよく出てきますね。単純にライター志望者があまりいないということもあるでしょうし、キュレーションサイトのライターのように、プロフェッショナルではない人が安いお金で仕事をしていることも影響していると思います。実際、私の周りのライターは30代後半から40代前半が多い。この世代がバリバリ仕事しているので、世代交代が進まないというのも、若いライターが出てこない原因なのかもしれません」

40代ベテラン「ライターとしての年収は250万円くらい」

 収入が少ないのは20代のライターだけではない。30代後半のフリーライターCさんは、ライター歴15年以上のベテランだが、ここ数年は年収がガクンと落ちているという。

「今は月収でいうと20万円ほど。ライターとしての年収は250万円くらいです。ピーク時は年収750万円くらいだったので、3分の1です。ギャラの単価は大して変わらないのですが、仕事のオファーが減っています。以前、よく仕事をしていた雑誌が次々と休刊していることがいちばんの原因だと思います」

 そんなCさんは、ライター以外の仕事をする機会が増えていると明かす。

「映像制作の手伝いをしたり、ファッションブランドの広告を作ったり、いろいろなことをしています。ライター仕事は儲からないのでこのままフェードアウトして、別の仕事の方にシフトしていく予定です」

 もはやライターという職業も“オワコン”となってしまったのだろうか? 前出のライターBさんは、そんなことはないと話す。

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