中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

ネットのお金儲けで繰り返される芸能人という「外来魚席巻」

「ネットでカネ稼ぎ」といった言葉がここ10年ほどはよく使われますが、ただ、一つ間違いなく言えることは、残念ながら一般人が芸能人に太刀打ちすることはほぼ不可能。どれだけ頑張ってブログを更新しようが、圧倒的知名度を持つ芸能人の稼ぐ額とは雲泥の差になってしまいます。もちろん、それで生計を立てているプロブロガーやYouTuberもいますが、彼らもすでに先行者利益を手にしているわけで、それでいて後発の大物芸能人には及ばないことを考えると、いちいち他人のお財布事情を詮索し、一瞬の下世話な好奇心を満たし、それでいてその結果に落ち込んだりするのはやめたほうがいいんじゃないでしょうか。

 ネットは確かに稼げる面もある。ただし、トップクラスを除くYouTuberの中には今回松居一代さんの登場に「チッ、このおばさん目立ち過ぎ」と思った人もいることでしょう。

現在のVALUは「幸せなインターネット」の世界だが

 昨今、個人の価値に株式の値付けをするような「VALU(バリュー)」というサービスが話題となっています。個々人が上場して資金調達をするイメージで、その人の将来性に対してお金を払うわけですね。今現在、私はIT業界のインフルエンサー的な方々が楽しく、夢に溢れた状況で売買行為をしている状況を「幸せなインターネット」と呼んでいます。

 彼らは経営者だったり、自分の名前で何らかの勝負をしている人だったりします。しかし、テレビに出る芸能人やスポーツ選手ではない。IT業界における著名人ではあるのですが、テレビが好きな人からすれば「誰?」というような方々が上位に入っている。

 VALUでは「優待」として、自身のVALUを買ってくれた人に「トークショー案内」「自作の〇〇をあげる」などの特典を用意できます。これは株主優待と同じ発想です。しかし、ここに「握手券」ビジネスの成功者であるAKBグループが参入したらどうなるか――。完全に現在のVALUの「幸せなインターネット」の世界がぶっ壊れてしまうでしょう。

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