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持ち株会社SGホールディングスが大型上場へ、佐川急便の成長余地とは?

 さらに、好材料がある。SGHDは日立物流と2016年3月に資本業務提携契約を結び、SGHDが日立物流株を約29%、日立物流がSGHD株を約20%持ち合っていることで、シナジー効果が期待できる。加えて、今後の物流の要となる不動産事業も押さえ、将来的にアジアにおける企業物流を制するための布石も着実に打っている。

 つまり、SGHDにはまだまだ成長余地があるということだ。しかも、SGHDの最大株主は従業員持ち株会なので上場した途端に大量の売りが出る懸念もなく、上場した暁には初値が公開価格を上回る可能性が高い。それでも、3000億~4000億円規模の時価総額での東証1部上場となれば株価は割安な水準となりそうで、そこから1年で3~5割上昇する可能性もある。割安な水準で仕込んで、中長期保有で儲けを狙う戦略も有効だと見る。

■西堀敬:投資情報サイト「東京IPO」編集長などを経て、現在は「IPOジャパン」編集長(https://ipojp.com/)。IR説明会、セミナーなども多数行なう。著書に『最新版 IPO投資の基本と儲け方ズバリ!』など。

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