中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

高級腕時計を身につける感覚がわからない男性 「時間知るのタダじゃん」

 タダで時刻を容易に知ることができる時代があるのになぜ時計をつけるのかがまったく理解できないんですよ。しかも、腕に何かがついていると重くて腱鞘炎になってしまう。会社に入った時、いちいちパソコン使う度に外していたのも面倒くさい思い出です。高い時計の方が時刻を正確に刻んだりするのかもしれませんが、誤差だって数秒でしょ? 時刻は万人に平等に知られるのです。

 なぜ時計がここまでイヤなのかを考えると、妙な「決めつけの象徴」みたいな扱いをされているからというのも一因かもしれません。社会人になった時、件の「十二支1500円時計」をつけていたところ、会社の先輩から「そんなおもちゃみたいな安い時計つけるな」と言われ、「社会人になったのであれば、時計ぐらいは立派なのを使え」なんてことを言われてしまいました。

 私自身、「いい年なんだから結婚しろ」とか「社会人らしく振舞いなさい」とか「40過ぎてるのに短パンはくとはなにごとだ!」みたいな決めつけをされるのがイヤなんですよ。時計ってのはまさにその象徴で、高級クラブのママが「デキる男は時計と靴が違う」みたいなことを決めつけ、それに踊らされて分不相応な時計や靴を買う若い男を痛々しいヤツだと思ってしまう。

 そういった理由から私は時計を持たない人や安物の時計を持つ人と案外気があったりします。同じようにケチで、同じように「世間様が作り出す空気」が嫌い、といった人ですね。その人が持っているものを見れば、案外性格が分かり、良い人間関係を築き、悪い人間関係を回避できるかもしれません。

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