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中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

「発泡酒・新ジャンルを飲むヤツは何を考えているのか?」とビール偏愛者

発泡酒や新ジャンルを「ビール」と呼んでもよいのか?

発泡酒や新ジャンルを「ビール」と呼んでもよいのか?

 アルコール関連業界では「ビール類」という言葉がある。これはビール、発泡酒、新ジャンル(第三のビール、ともいう)を合わせた飲料の総称であるが、元々のビールだけでなく様々な「ビール風飲料」が普及している今の状況を嘆くのが「年間にビール800リットルは飲む」というネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。ビールを偏愛する同氏が、こうした日本の状況を憂う。

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 ビール、発泡酒、新ジャンル──。こうして分類をし、課税出荷量の発表時はこれらを合わせて数字を発表し、「ビール及びビールっぽいものはまだ人気あるんだからね!」と主張するのが日本の大手ビールメーカーです。しかし、これはビール文化としては相当に嘆かわしい状況であります。「海外では……」とかはここではいいです。あとは「ドイツでは麦とホップを使ったものしかビールとは呼べない」とか「ベルギービールは厳密には発泡酒だからww」とかもいりません。今は日本の話をしているのです。

 1995年、サントリーが350mlで180円の「HOP’s」という「発泡酒」を発売開始しました。当時ビールは215円ぐらいで売っていたので、これは随分とお得です。その後、サッポロが麦芽率がさらに低い「ドラフティー」を160円で出しました。基本的に麦芽率で「ビール」と「発泡酒」は分けられ、麦芽率が低いと税率は安くなります。2004年にはサッポロが麦芽を使わないビール風飲料「ドラフトワン」を出します。これは「第三のビール」と呼ばれるようになります。さらにその後、リキュールに分類されるビール風飲料(クリアアサヒなど)が誕生しました。この2つは今では「新ジャンル」とも呼ばれます。

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