中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

「努力は報われる」という言葉の胡散臭さ

「努力」はいつからか「苦労」「苦行」と同義になった?

「努力」はいつからか「苦労」「苦行」と同義になった?

「努力は報われる」「努力は裏切らない」などと言うが、明石家さんまは自身の出演するラジオ番組で「“努力をすれば報われるかも”ぐらいの考えにした方がいい」と述べ、ネット上で共感する人が多数出た。その一方「でも努力なしでは絶対に報われないよ」という反論も書き込まれた。

 さんまは「努力」という言葉を辞書からなくせ、という提案もしたが、最近クリエーター向けSNSのnoteで「フリーランスは他のフリーランスを羨ましがってはいけない、という心構えと稼ぐための基本姿勢について」という文章を掲載したネットニュース編集者の中川淳一郎氏もさんまの意見に「かなり同意できる」と語る。さんまほどの「天才」「大金持ち」の語る理論よりも身近な視点から同氏が「努力」について見解を述べる。

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 今回、noteでこんな文章を書いた理由は、フリーランスの人間同士ってマウンティングし合うからなんですよね。それは見苦しいから止めよう、といった意図でこの文章を書きました。マウンティングの内容はたいしたことがなくて「オレの方が年収が多い」「オレの方が売れている」「オレの方が良い客を味方にしている」「オレの方が最先端の仕事をしている」といった程度です。

 こうしたマウンティングが発生するほか、同業者ならではの「やっかみ」も存在します。その時のキーワードが「努力」なのです。時々、フリーランスの中ではドーンとでかい仕事を受注したり、書いた書籍がベストセラーになったりすることがあります。あるいは若くして編集長に抜擢されたりすることもあります。

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