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ビジネス

関東ローカル100円ショップの奮闘 地域の客が欲しいもの第一主義

マスコットキャラクターのレモンちゃんも人気

 車10台は停められる駐車場に、200坪はある広大な店内。入口から店奥まで整然と食料品からおもちゃ、観葉植物までが並んでいる。ここは、関東近郊を中心に展開する『100えんハウスレモン』の埼玉・朝霞店。

 大手100円ショップが全国展開する中でも、『100えんハウスレモン』は奮闘している。子供と夫と3人で来たという30代主婦はこう語る。

「毎週末、必ず家族で『レモン』に寄るんです。店に入ると娘はおもちゃのコーナーに、旦那は日曜大工のコーナーに、私は食料品にと分かれて行って、それぞれ買いたいものを持って集まるんです。娘には毎回『なんでも好きなものを1つだけ買ってあげる』と言うから大喜び。こっちも、何を選ばれても100円だから安心です(笑い)。100円ショップって、もっと狭くてごちゃごちゃしているイメージがあったけれど、『レモン』は違う。調味料など食料品も充実してるから、ホームセンターと大きなスーパーが一緒になったような新感覚です」

 レモンの魅力はきめ細やかなサービスと地域密着性。同社専務の渡辺彩さんが言う。

「大手100円ショップに対抗するため、とにかく地元のお客様に親しみを持ってもらうことを第一に考えています。例えば、毎週木曜日は“レモンの日”と銘打って、消費税込み100円で商品を提供する。また、新店オープンなど特別な日にはマスコットの“レモンちゃん”の着ぐるみが登場します」(以下、「」内同)

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