エムスリー（2413）市場平均予想（単位：百万円）
企業概要
エムスリーは2015年や2016年にも私のメルマガで取り上げましたが、そのころから売上・利益ともに2倍規模にまで拡大し、株価も倍増しています。
同社は2000年の創業以来、増収増益を続け、4年でマザーズ市場上場、その3年後には東証1部上場を果たした急成長企業です。インターネットメディアの活用で無駄な医療コストを削減することを使命に、医療従事者向けポータルサイト「m3.com」や製薬会社向けマーケティング支援「MR君」を運営しています。
注目ポイント
会員数は右肩上がりで増加を続け、国内では医師の8割、米国、中国、韓国、欧州でも7～8割をカバーし、世界中の医師400万人による会員基盤を構築しています。
この基盤を軸に参入した治験事業ではM＆Aも加わって、あっという間に業界トップの登録数を記録し、求人支援事業も右肩上がりで業績を伸ばしています。
会員基盤を構築していることで周辺事業の展開に成功し、そこで新たにデータやノウハウを構築、それをさらに新規事業の展開へと繋げていける、好循環で成長を遂げていると言えます。
M＆Aの規模は海外を中心に小中規模から大型になってきており、事業拡大は加速しています。足元でも連結効果が見られ、既存事業との相乗効果などが期待されています。
18／3期は引き続き過去最高益を更新する見通しとなっています。成長期待が大きいことからPERは73倍と高くなっていますが、あまり気にする点ではないと思います。世界唯一のビジネスモデルで成功しており、事業成長スピードも加速しているからです。健全な財務面も心強いところで、軟調な相場環境の中、資金の流入を期待したいと思います。
【PROFILE】戸松信博（とまつ・のぶひろ）：1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。『日本人が知らなかった海外投資 米国株』他、著書多数。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。
