暮らしのマネー
2018年4月27日 17:00
高級リゾートホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」の威容が象徴するように、世界中から富が集まるアジアの金融センター・シンガポール。そこでは、リッチなママたちがマウンティングを繰り広げているという。シンガポールに住むファイナンシャル・プランナーの花輪陽子氏が、「飛行機マウンティング」のエピソードをお届けする。
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シンガポールの中でも富裕層が多く住むエリアとして知られるセントーサ・コーブ。不動産価格は日本円にして10億円前後です。そこに住む外国人ママたちのパーティーに参加する機会がありました。
部屋に入ると、パッと見ても新興リッチのキラキラママが多いことがわかります。
「ヴィトンって、こんな新作バッグを出したんだ」
まるでファッションショーでした。こぞって高級ブランドの新しいバッグや靴、アクセサリーを身につけているのです。
パーティーが始まってしばらくすると、インドネシア人とインド人のセレブ妻の話が聞こえてきました。どうも、インドネシア人の女性がバカンスに行くようです。こう言いました。
「飛行機はもちろんビジネスクラスよ」
富裕層の中ではビジネスに乗るのは、特別な話ではありません。わざわざそれを言うのがシンガポールに集う新興リッチママらしいところです。
するとインド人ママから質問が。
「子供はどうするの?」
「子供とメイドはエコノミー。でも、私はビジネスに乗りたいのよね。私も夫が世界中をビジネスで飛び回っているから、アップグレードしているの」
私はその会話には加わらなかったのですが、このような、「マウンティングに対する質問に無理して返す」シーンは、シンガポールではよく見る風景。“子供はビジネスに乗せないんだ……”“アップグレードって、会社の経費の支払いで貯めたマイルを使っているだけなのでは……”とツッコミどころ満載のマウンティングです。
「(子供はエコノミーで)自分だけビジネス」というのは、新興リッチママにとっては高級ブランドバッグと同じように、あくまでステータスであり、彼女たちなりのプライドなのでしょう。
当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。
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