中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

TOKIO山口達也や張飛が身をもって体験、酒に溺れる恐ろしさ

 さて、私自身過去に酒で様々な失敗をしてきましたが、ビジネスマンとして痛恨のミスはアルコールで簡単に発生します。TBSラジオの生放送に泥酔して出演し、大炎上した話は以前の記事でも紹介したのでここではあらためて触れませんが(過去記事〈生放送で泥酔して追放… 中川淳一郎氏がTBSラジオ炎上騒動を振り返る〉参照)、一般的なものとしては、「起きられない」ということがあります。

 広告代理店の会社員時代、地方でのイベント前日はクライアントやスタッフとともに宴会をするのが常でした。自分が一番若いことが多かっただけにたくさん飲むことが求められたのですが、集合時刻に起きられず、着信履歴20件、といった状況でも起きられないことがありました。

 慌てて起きて現場に行くのですが、すでに他の人々はテキパキ動き、本番直前の準備に勤しんでいる。当然現場では白い目で見られますし、イベントが成功裏に終わったとしても自分自身はまったく貢献していない気持ちになります。さらには以後上司からの冷たい扱いを受ける日々が始まります。自業自得です。

 また、東京・神保町で朝4時ぐらいまで飲んだ後、始発が来る5時まで路上で寝てしまいました。始発の時間になんとか起き、東京メトロ半蔵門線に5時過ぎに乗ったのですが次に気付いたのは「青葉台」という駅で時刻は11時30分になっていました。6時間半も行ったり来たりをしていた経験があります。

 話は変わって、『三国志』に登場する張飛は、義兄の劉備と関羽が遠征をしている際、徐州の守りを任されました。しかし大酒を飲んだ挙句、部下である曹豹に酒を強要。曹豹が拒否をするとキレて部下に百叩きをさせてしまいます。曹豹はこれを恨みに思い、当時劉備軍と同盟関係にあった呂布に内通し、「今なら張飛が泥酔して使い物にならないから攻めるチャンスですよ(意訳)」と伝え、呂布は徐州を奪うわけです。酒により領土を失ってしまったといえましょう。

 昔からこうして酒がもたらす害悪というのは喧伝されてきたわけですが、なぜやめられないのか。これは「人間はバカである」という結論でしか言えません。山口は「肝臓の数値が悪かった」と述べましたが、それが分かっていても酒をやめられなかった。

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