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ライフ

4歳で引き算できる子供のセレブママ 「遺伝子がいいの」と言い切る

「遺伝子」を自慢するセレブママの言い分とは(写真はイメージ)

 港区麻布界隈に住む、セレブな「麻布妻」たち。彼女たちは、子供の教育にも熱心だ。すると、そこで子供の自慢合戦が始まるときがある。夫は外資系金融勤務、小さな子供を持つアラサー主婦ライターで「麻布妻」の1人である高木希美氏が、セレブママたちの実態をリポートする。

 * * *
 小学校受験を目指す、4歳のお兄ちゃんがいる絢子さん(仮名。以下同じ)とランチをした時の話です。絢子さんの旦那さんはお父さんの代から続く実業家。近所の音楽教室の体験に行った時、うちの近くに住んでいることがわかって知り合いになりました。一目でFENDIとわかるストールとサンダルを履いて登場です。

 赤ちゃんの時から公文に通っていたという息子さんは、4歳にして足し算引き算ができて、アイウエオ表やアルファベットもすべて読み書きできるとのこと。みんな、「すご~い!」と驚きました。

 天然系のアサミさんが、素直に質問しました。

「すごい、うちにも上の子がいるけど、何にも習わせてなくて。水泳しかやらせてないんです。言葉も遅いし、何言ってるかわからない時もあるくらい。びっくりしちゃった。どうしたらそんなふうに伸びるんですか?」

 すると絢子さんは淡々と答えました。

「うーん。コツとか、何をしたら伸びるとか、ないですよ。すべては遺伝子かな。遺伝子がいいの。日本人からは日本人しか生まれないでしょ? 蛙の子は蛙ともいうしね。それと同じ。だから親の頭がいいか悪いか、それにつきるかも」

 えっ…。私とアサミさんは絶句です。

「い、遺伝子?」

 そう聞き返す私に、絢子さんが続けます。

「私はそんなでもないんだけど、主人が本当に頭のいい人なので。中学から御三家だし。その遺伝子を継いでるから、言葉も早いし何でもできるんですよね」

 前のめりになったのは、私と同じマンションに住む晴香さんです。彼女は外資系金融に務める夫のことを「旦那くん」と呼び、「うちの旦那くんって、慶應をトップクラスで出てるんですよ」「旦那くんは本当凄いから。娘は旦那くんの血をひいてるし」という強烈マウンティングを仕掛けてきたことがあるから、この手の話は大好物のようです。

「わかります~! 私も自分は偏差値高くないけど、うちの旦那くんってマジで偏差値高いから娘は有望なんですよ。この前なんかニュース見てて、悲しい雰囲気のニュースの時に泣き出して。この年齢にして感受性豊かだしニュースを理解してるから、旦那くん似です」

 そんな晴香さんに対抗心が芽生えたのか、絢子さんは晴香さんを無視して続けました。

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