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「最期は自宅で死にたい」の願い、医療・介護負担で家族がギブアップ

 在宅には実費以外にも様々な「負担」がある。

「たとえば胃ろうや尿管の洗浄などは医師や看護師にしかできず、必要になるたびに訪問医療を頼むか、病院に連れていく必要がある。患者が寝たきりの場合は褥瘡(床ずれ)を防ぐため1~2時間に一度、姿勢を変える必要もあります。子供世代と手分けできればまだしも、夫婦2人の老老介護だと在宅看取りはしんどい。また、介護のために家族が仕事を休むなどすれば、世帯収入が目減りすることもある。現状はコスト面も受け入れ態勢も病院や介護施設に軍配が上がります」(介護アドバイザーの横井孝治氏)

 国は「入院から在宅」の確立を目指すが、「最期はわが家」と望む患者も多いので、可能ならば生前に家族全員で「看取りの場」について話し合っておきたい。

※週刊ポスト2018年6月1日号

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