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【ドル円週間見通し】米朝首脳会談を通過で底堅い動きか

・6月11日-15日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(米)5月消費者物価コア指数 12日(火)午後9時30分発表予定
・予想は前年比+2.2%
 参考となる4月実績は前年比+2.1%で物価上昇率は3月実績と同水準。4月は新車、中古車の価格、航空運賃の低下が目立った。医療関連費はやや上昇。5月については4月に下落した項目の一部で反動が予想されるものの、全体的にはやや落ち着いた状況が続いており、物価上昇率は4月実績をやや上回る水準にとどまる見込み。

○(米)連邦公開市場委員会(FOMC)会合 13日(水)日本時間14日午前3時結果判明
・予想は0.25ポイントの追加利上げ
 5月雇用統計は大方の予想を上回る強い内容だったことから、政策金利であるFFレートの誘導目標水準は現行の1.50%-1.75%から1.75%-2.00%に引き上げられる見込み。6月の追加利上げは織り込み済みだが、FOMC予測で今年4回の利上げ見通しが示された場合、長期金利はやや上昇し、主要通貨に対するドル買いが優勢となる可能性がある。ただし、利上げペース加速を嫌って米国株が大幅安となった場合、ドルの上値は重くなる可能性は残されている。

○(欧)欧州中央銀行(ECB)理事会 14日(木)午後8時45分結果発表
・予想は、金融政策は現状維持、量的緩和策の終了時期公表
 ECBのプラート専務理事は6日、「ECBはインフレが目標に向けて上昇していくことへの自信を深めており、来週の理事会で債券買い入れ策を年内に終了させるかどうか討議する」と述べた。市場関係者の多くは量的緩和策の年内終了を想定しているが、今回の理事会で結論が出なかった場合はユーロ売りが活発となりそうだ。プラート理事の発言は債券買い入れ終了前に達成すべき条件の大半は満たされていることを示唆している。

○(日)日本銀行金融政策決定会合 15日(金)決定会合の終了予定時刻は未定
・予想は、金融政策の現状維持
 日銀は前回の金融政策決定会合で、2019年度ごろとしていた物価目標2%の達成時期を経済・物価情勢の展望(展望レポート)から削除したが、「金融政策決定会合における主な意見」によると、内閣府からの出席者は「展望レポートにおける物価安定目標の達成時期の表現変更は適切と考える」との見解を表明している。2%物価目標の達成時期を今後設定する必要はないことから、現行の金融政策を辛抱強く維持していく姿勢を改めて表明するとみられる。

○主な経済指標の発表予定は、11日(月):(日)4月機械受注、12日(火):(日)5月国内企業物価指数、13日(水):(欧)4月ユーロ圏鉱工業生産、(米)5月生産者物価指数、14日(木):(米)5月小売売上高、15日(金):(欧)4月ユーロ圏貿易収支、(米)5月鉱工業生産、(米)6月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値

【予想レンジ】
・108円00銭-111円00銭

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