カリスマトレーダー池辺雪子 億の極意

世界同時株安の中、日経225の下げ止まりを示していた4つのサイン

 2つ目は「出来高」です。24,576円をつけた日から9日目にくりっく株の日経225証拠金取引において出来高が約63,000枚まで大きく膨らんでいました。少ない日は15,000枚、20,000枚あたりで動いている中での63,000枚ですから非常に大きな出来高です。このことから、「そろそろ下落が止まるだろう」ということが考えられました。

 ちなみに、なぜ出来高が大きくなると下げ止まる可能性が考えられるのでしょうか。新規買いを入れる人もいれば、自動ロスカットに引っかかる人もいたり、売りから入った人が利益確定したり、新規売りを入れる人もいて、多くの人が一斉に取引を行うことで出来高が一気に膨らみます。そうなると多くの人は翌日に同じことをできなくなり、そこで相場が止まる可能性が高くなるということです。

 3つ目。9月に日銀が連日703億円規模のETF(上場投資信託)買い入れを行い、その後日経225は24,576円まで急騰しましたが、10月上旬にも日銀は703億円のETF買い入れを連日行っていましたので、9月と同じように日銀の買い支え効果による上昇が考えられました。

 最後4つ目はテクニカルツールのストキャスティクスです。日経225のチャートを確認すると、日足レベルでストキャスティクスは0%の方まで下げていましたので、逆張りの買いポジションを持つのに良いタイミングだと考えられました。

 以上、空売り比率、出来高、日銀のETF購入、ストキャスティクスなどの状況を見て、私自身、日経225の下げ止まりを想定していました。

【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。

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